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モールテックスの家具・洗面台・キッチンの魅力とは?
皆さんはモールテックスをご存じでしょうか?
家具店でモールテックス製の家具が販売されていたり、SNSでモールテックス施工されたものが
投稿されて、見かけている人もいるかもしれません。
モールテックスとは、優れた機能と高いデザイン性を合わせ持つ、ベルギー生まれの左官材。
防水性があるので、洗面台やキッチン・屋外などに施工が可能で、柔軟性もあるので、どんな素材
にでも塗ることができます。
優れた建材ではありますが、まだまだ日本ではあまり認知されていないのが現状です。
そんなモールテックスについて特徴や魅力などをお伝えします。
目次
- モールテックスとは
- モールテックスの5つの特徴
- モールテックスの保護材について
- モールテックスのメリット・デメリット
- モールテックスのメンテナンス方法
- モールテックスの費用相場
- モールテックス×家具
- モールテックス×洗面台
- モールテックス×キッチン
- まとめ
モールテックスとは
モールテックスとは、モルタルにさらに柔軟性、防水性などを加えた建材になります。モルタルとほぼ同じ材料となりますが、まずはモールテックスの内容の前に、モルタルやコンクリートなどとの違いについてお話いたします。
セメント・モルタル・コンクリートの違い
■セメントペースト
セメントペーストとは、セメントと水を練り混ぜた材料のこと。
糊状ですが、時間が経つと固まる性質があり、接着剤のような効果を持ちます。
【セメントペースト=セメント+水】
■モルタル
モルタルは、セメントに砂(細骨材)と水を練り混ぜた材料のこと。
コンクリートほどの強度はありませんが、建物の下地やレンガ・タイルの目地材、
接着剤などに使われます。
【モルタル=セメント+砂(細骨材)+水】
■コンクリート
コンクリートはセメントに砂(細骨材)・砂利(粗骨材)・水を練り混ぜた材料のこと。
使用する箇所の必要強度に合わせて、材料の割合を変えて使用しています。
また、硬化したものをコンクリートと呼ぶので、固まる前のドロドロの状態を、
生コンクリートと呼んでいます。
【コンクリート=セメント+砂(細骨材)+砂利(粗骨材)+水】
■モールテックス
モールテックスは、優れた機能と高いデザイン性を合わせ持つ「デザインコンクリート」を、
薄塗りでつくれる仕上げモルタルで、ベルギーのメーカーBEAL社が開発した左官塗材です。
モールテックスはモルタルとほぼ同じ材料となりますが、アクリル樹脂を混ぜて作られています。
防水性があるので、洗面台やキッチン、屋外などにも施工が可能で、
柔軟性もあるので、どんな素材にでも塗ることができます。
ベルギーでは20年以上の歴史を持つ建材で、日本ではまだ認知度は低いですが、
徐々に人気がでてきて、家具をはじめ、雑貨や建築など様々なところで採用されています。
【モールテックス=セメント+砂(細骨材)+水+アクリル樹脂】
■BEAL社とは
1974年に設立されたBEAL Internationalは、建築および装飾意匠デザインの分野の革新的な
建材製品の開発、製造、販売を専門とするベルギーのファミリー企業です。
モールテックスの5つの特徴
①柔軟性
モルタルと材料はほぼ同じなのですが、アクリル樹脂を混入することでセメントの質感を
持ちながらも、曲げ・たわみに対して非常に強いモルタルになります。
この柔軟性のおかげで従来のモルタルではありがちだった角の欠けや表面の削れが少なくなりました。また、自身の乾燥で割れることなく、下地の撓みに追従する性質もあります。
(※下地の構造的な動きには注意が必要です。)
②強靭性
モールテックスの厚みは約2~3mmになります。
にもかかわらずその強度はコンクリートの1.5倍程度の表面強度が発揮されます。
なので、家具だけでなく、洗面台やキッチン・屋外など、様々な場所で仕上げることができます。
③防水性
約2~3mmの水を通さない層をつくることで、水にも大変強い左官材になります。
実は、通常のモルタルについては、あまり防水性がありません。
ですので従来のセメント系材料で扱えなかった水廻りに対応することができ、
洗面台やキッチン・屋外など、様々な場所で仕上げることができます。
④不燃性
国が定める不燃認定を受けており、火災に対する安全性の高さを認められた建築材料です。
火災が起きても燃え広がることはなく、有毒ガスなども発生しません。
⑤デザイン性
高いデザイン性と豊富なカラーがあり、標準色だけでも64色ございます。
左官仕上げする職人さんの腕によって仕上りが左右され、表情が変わってきます。
モールテックスの保護材について
モールテックスには大きく分けて2種類の仕上げ方があります。
オイル系で仕上げた浸透性タイプと、
ニス系で仕上げ、表面をコーティングする被膜性タイプになります。
そして、お手入れ用に1種類の汚れ防止剤があります。
■オイル系浸透性タイプ
【レペルオイル】
屋外で使用しても紫外線によって黄変せず、天候の変化による影響を受けない
高性能素材を主成分とするもので、屋内外でも使用可能。
油に対する優れた撥油性、水滴、油滴が表面張力で珠状になる効果があります。
適切な時期に塗り直す必要がございます。
【オイルOH】
一部成分を燃焼処理し、乾燥剤(シッカチーフ)によって変成、脱色された天然オイルに、
撥水・撥油成分を含む硬化剤を混合させた保護剤。
天然素材で、塗布後は元の色より濃い色に変化するので、注意が必要です。
こちらも適切な時期に塗り直す必要がございます。
屋内外に使用可能(屋外は一時的なものの場合)
【フィニッシュSA】
天然石鹸を作るためのオイルに疎水材を添加した保護剤。
ニオイは少なく、取り扱いしやすい保護剤になります。
継続して毎日の手入れに使用することで防汚効果が高まっていきます。
塗った際は濡れ色になりますが、乾燥すると元の色に戻ります。
屋内のみ使用。
■ニス系被膜性タイプ
【ビピュール】
ビピュールは2液の水性塗料で2回塗りの保護剤。ウレタンと同じような塗膜タイプで、
水や汚れに強く、日頃のメンテナンスを必要としない保護剤となります。
光沢感については、ツヤあり・半ツヤ・ツヤ消しがあります。
膜を作るので、手触りや色合い・風合いに、オイル系とは違いが出ます。
屋内のみ使用。
【ポリタン】
ビピュールと同様に2液性で、メンテナンスを必要としない塗膜タイプ。
ツヤありとツヤ消しの2種類があり、ツルっとした手触りで、
色合い・風合いに、オイル系とは違いが出ます。
ビピュールもポリタンも、傷などがついてしまった場合は、
その膜を全てはがして、再塗装が必要になります。
屋内のみ使用。
■お手入れ用汚れ防止剤
【ビールワックス】
ビールワックスとは汚れがモールテックスの中に侵入することを遅らせることができる、
天然植物性オイル、テレピンオイル、蜜蝋をベースとした、ペースト状のワックスです。
保護効果や撥水性が増し汚れが付きにくくなります。
浸透系タイプで仕上げ後での併用では若干ですが濡れ色になります。
屋内のみ使用。
モールテックスのメリット・デメリット
モールテックスのメリット
■高いデザイン性
モルタルと同じような意匠性に加えて、カラーバリエーションが豊富です。
薄塗り仕上げという特徴から、壁や床だけでなく、ダイニングテーブルなど、
家具の表面やキッチンなどに施工することも可能です。
たくさんのカラー(基本色64色)といろんな薄塗りが可能なことからデザインの幅も広がります。
■柔軟性がある
セメント系材料ではあり得ない柔軟性があります。
セメント系の質感をもちながらも、曲げ・たわみに対して非常に強いです。
なのでべニア板などで曲がる素材に塗って曲げてもモールテックスは割れません。
■シームレスな加工が可能
モールテックスは天井から壁、床まで塗ることができつなぎ目なく、
シームレスな空間を創ることが可能です。
またキッチンや洗面台であれば、シンクから天板をつなぎ目なしに製作できるのも
メンテンナンスの観点からもうれしいですね。
また、建築やデザイン面でもシームレスなデザインは創造を掻き立て、
素敵なデザインが仕上がります。
■強靭性がある
表面強度があり、削れ・剥がれるということがほぼありません。
その強さはコンクリートの1.5倍と言われています。
曲げやたわみにも強く、クラックが入りにくいので、床や階段だけでなく、
壁面のコーナーや家具にも使用可能です。
熱にも強いため、キッチンカウンターの天板などの従来は塗りを施さない場面にも使えます。
■接着力がある
木材や金属、タイルやビニールクロスなど何にでもしっかりと接着します。
メラミンやプラスチックもOKで、今までは使えなかった場所に施工できるので
リノベやリメイクなどにも最適です。
モールテックスのデメリット
■費用が高い
モールテックス全体の材料単価は、平米あたり約9,000円~20,000円ほどとなります。
また、モールテックスは作業工程が多く、作業時間もかかります。
モルタルとは作業工程がことなるため、どこの左官業者さんでも施工ができるわけではなく、
しっかり講習を受けられた施工業者さんでしか施工することができません。
そのため、モルタルやタイルなどに比べると施工費用が高くつきます。
また工程が多いため、小スペースの方が割り髙になる可能性が高いです。
■メンテンナンスが必要
メンテナンスをしないとシミや汚れがついて取れなくなる場合があります。
モールテックス自体には汚れ防止の効果はほぼないからです。
ですので、保護剤が切れてしまった部分にお水などがずっとついたままになると
シミになり取れなくなってしまう場合があります。
基本的には、水分系のものをこぼしたらすぐに拭くことをおすすめします。
それに加え、日々のメンテナンスは保護剤を使った拭き掃除です。
誰でも簡単にできますし、どんな素材でもきれいに使おうと思えばメンテンスが必要なものです。
メンテンナンス方法に関しては、後ほど詳しくご説明させていただきます。
■工期が長い
費用のお話しとも直結する部分ですが、工程が多くしっかり乾かしたりする必要があるため、
一日で進めれる範囲が決まっています。そのため4日~1週間ほど時間がかかってしまいます。
ご新築中で採用されるなどであれば、お施主様的にはさほど気にならないかもしれませんが
リフォームやメンテンナンスの場合は、すぐに終わらないことを念頭においておきましょう。
■知名度が低い
知っている人は知っていますが、一般の方は知らない人の方が多いです。
テレビCMをしていたりしているわけではないので、モールテックスってなに?という方も多いです。
ベルギーでの歴史はあっても、日本での歴史はまだまだ浅く、
使っていくとどうなるのかがまだまだ不明角です。
ただ、逆に知られていないからこそ、他にないおしゃれなものを作ることも可能です。
カッコいいね!って友達に褒められること間違え無しです。
モールテックスのメンテナンス方法
モールテックスの性質を末永く発揮するために、定期的なメンテナンスをおすすめしております、
弊社の商品はオイル仕上げをしたうえでワックスがけをしてお届けしておりますが、
その後のお手入れ方法として、日常的なお手入れと、年に数回程していただくお手入れがございます。
【日常的なお手入れ】
普段のお手入れとしては、水で濡らして固く絞った布巾で拭くだけで大丈夫です。
ですが、より防汚・保護効果を高めるものとして、モールテックスの汚れ防止保護剤となる「フィニッシュSA」を使ったお手入れをおススメします。
水100mlに対して原液のフィニッシュSAをティースプーンで3,4杯ほどよく溶かした溶液を作ります。
その溶液を布巾に付けていただき、テーブルを拭き、そのまま乾燥させてください。
100均などで販売されている、ワンタッチで直接洗剤が出る便利なディスペンサーがありますが、
あのボトルにあらかじめフィニッシュSAを溶かした溶液を入れておくと、
日々のお手入れが楽にできます。
【年に数回程度のお手入れ】
モールテックスの保護剤となる「ビールワックス」を使ったお手入れで、
表面に膜を形成し汚れの沈着を防ぐ保護剤となります。
水分・油分どちらにも高い効果を発揮してくれます。
フィニッシュSAだけでは防ぎきれないシミ・汚れに対しても効果を発揮します。
ビールワックスをかける前に、テーブルを一度乾拭きします。
スポンジやウエスにビールワックスを適量とっていただき、そのままテーブルに擦り込むように
塗布します。
その後、綺麗なウエスでテーブルに残った余分なワックスを拭き取り、乾燥させます。
匂いがかなりキツいので、換気を十分にして行ってください。
年に最低でも2回は行ってください。
【アルコールや除菌シートなどによるお手入れについて】
よくアルコールスプレーやアルコールの入った除菌シートを
使用できるかどうかのお問い合わせがありますが、ご使用にならないようにお伝えしております。
弊社では出荷前にビールワックスを塗布しておりますが、アルコールの成分がワックスを溶かして
しまう恐れがあるので、ワックスがなくなってしまった箇所は汚れが浸透しやすくなってしまいます。石鹸をベースに作られている「フィニッシュSA」を使用していただくのをおススメします。
弊社のYouTubeチャンネルにて、モールテックスについてしまった落書きや調味料といった
汚れを落とす動画を紹介しておりますので、ぜひご参考になさってください。
また、フィニッシュSAとビールワックスのメンテナンス方法の動画もありますので、
こちらもぜひご覧ください。
モールテックスの費用相場
予め塗装された後のモールテックス家具や雑貨など規格化された商品ですと、プライスがついている
ので確認はできますが、洗面台やキッチンなどにモールテックスの施工を依頼するとなると、費用が
どのくらいになるのか気になりますよね。
モールテックス全体の材料単価は、平米あたり約9,000円~20,000円ほどとなります。
また、モールテックスの施工は、最低3層の塗装が必要であり、表面の研磨と水洗い、保護材や汚れ防止剤を塗る作業があり、手間と日数がかかるので、施工費用は正直安いものではありません。
材料費や施工費は、総平米数、施工場所によって変動します。
正確な費用は、現場調査をしてもらい見積もりを出してもらいましょう。
そして、見積り依頼する場合の注意点ですが、経験豊富な施工業者に依頼することも重要です。
モールテックスは、認定を受けた職人さんしか施工できません。
モールテックスの講習会に参加して正しい施工技術を習得した職人さんでないと、綺麗な仕上がりにはなりませんので、家具や洗面台などでモールテックス経験のある業者さんに依頼してみましょう。
また、モールテックスができる施工業者さんでも、施工できる場所や時期によって断られる可能性も
あります。
洗面台やキッチンなどの施工が可能かどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
モールテックス×家具
モールテックスはいろいろな下地に塗ることができるので、ダイニングテーブルやTVボードなどの
家具との相性が良いです。
国内では様々なメーカーでモールテックス製の家具を製作・販売しておりますが、弊社でもラフィン
ゲートさんのモールテックス家具を取り扱っております。
そのラフィンゲートさんの一部商品をご紹介いたします。
■ラフィンゲートとは
愛知県岡崎市で家具・リフォーム・新築まで手掛ける総合インテリアショップ。
天然木の家具を中心に、国内外の各メーカーからセレクトした家具や照明を販売し、
2017年にオリジナルの家具の開発と販売を手がける「ラフィンゲート」を立ち上げました。
メインの商品は、モールテックスと天然木無垢材を組み合わせた家具。
2022年5月にはラフィンゲート福岡店をオープン。
■ダイニングテーブル
「アッシュグレイ“38”」
一番最初に造ったモールテックスのダイニングテーブル。
天板の厚みは一般的な家具より少し厚めの38mm。
選べる脚はシンプルなものを多く用意しました。
モールテックスのインダストリアルな雰囲気がお好みの方はアイアン脚がおすすめ。
床や椅子で木をお使いでしたら、無垢の木製脚も良く合います。
「アッシュグレイ”69”」
無垢のテーブルの中央に15センチ幅のモールテックスでアクセントを付けました。
木のテーブルをお探しの方にもおすすめできるものです。
木はオーク・ウォールナットの天然木オイル仕上げ。木の風合いを感じていただけます。
「シラー”60”」
モールテックスのもつインダストリアルかつメンズライクな雰囲気を生かし、
その存在感をさらに高めるため、天板厚を60ミリにしました。
専用のアイアン脚もマットで頑丈な印象のものになっています。
「アッシュグレイ”ラウンド”」
お客様の声から規格化された丸テーブル。天板も少し薄めにしました。
2人用の950、4人用の1100、ご友人たちと囲める1200の3サイズからお選びください。
上記のダイニングテーブルのより詳しい内容は、こちらの記事よりご覧ください。
■テレビボード
「アッシュグレイ02」
モールテックスがつくる重厚な雰囲気と天然木の美しい木目が組み合わさったテレビボード。
シンプルなデザインはインテリアテイストを問わずコーディネートできます。
天板、側板は60㎜という厚みで存在感のあるデザインに。
「シラー01・02」
薄型テレビ、壁掛けテレビの進化に合わせた家具の新しいカタチ。
出来るだけ簡単に取り付けられるように、作りもシンプルにしました。
面材が全てモールテックスの01タイプと、
オーク材orウォールナット材から選べる02タイプがあります。
「フロマージュ(TVボード)」
無垢の木の持つ風合いとモールテックスの表情を改めて見直し、デザインしました。
北欧風インテリアにも溶け込む01タイプと、シンプルモダンに合う02タイプがあります。
上記のテレビボードのより詳しい内容は、こちらの記事よりご覧ください。
■センターテーブル、サイドボードなど
「アッシュグレイ38CT」
天板厚38mmのモールテックス製センターテーブル。
サイズは1100×600と、750×750の2展開で、どちらも高さはH420。
「フロマージュ(サイドボード)」
無垢の木の持つ風合いとモールテックスの表情を改めて見直し、デザインしました。
扉・引出しを無垢材の掘り込み取手にし、脚も無垢材の削り出しにした01タイプと、
一部の引出しを無垢材にし、アイアン製の脚を取り付けた02タイプの2種類があります。
モールテックス×洗面台
無骨で洗練された見た目のモールテックス洗面台は、ただ見た目のオシャレさだけではありません。
洗面台など水周りでも使えるモールテックスの特性を活かし、メンテナンスすることによって半永久的に使える優秀な建材と言えます。
ここでは弊社で施工したモールテックス洗面台をご紹介いたします。
■ミディアムグレーのモールテックス天板とウォールナット材の本体の組合せ
弊社で建築した和泉市U様邸にて施工した洗面台です。
洗面台の本体(ウォールナット材)を家具工場で製作し、それを構造躯体に取付けて、
洗面台の下は空間を設けて、浮いたようなデザインにしました。
その洗面台の本体に、あらかじめモールテックスを塗っておいた天板を取付けました。
色はミディアムグレー色で、レペルオイルとビールワックスで仕上げました。
■カカオ色のモールテックス天板とウォールナット材の本体の組合せ
こちらは弊社のモデルハウスに施工した洗面台です。
先程と同じように、洗面台の本体(ウォールナット材)を家具工場で製作し、
それを構造躯体に取付けて、浮いたようなデザインにしました。
厚みのある洗面台に見えますが、モールテックス自体は薄塗りで、おおよそ2~3mmの厚みです。
色は薄茶色を採用して、レペルオイルとビールワックスで仕上げています。
上記の洗面台のより詳しい内容は、こちらの記事よりご覧ください。
モールテックス×キッチン
洗面台同様に、モールテックスの特性を活かしてキッチンでも施工することが可能です。
ただ、キッチンでは調理や食器洗いなどで、油や洗剤を使うことが多いので、綺麗に保つには日頃の
お手入れと、定期的なメンテナンスが必要です。
弊社ではまだキッチンの天板や本体へのモールテックス施工はありませんが、キッチン周りの腰壁を
モールテックスで施工した事例がありますのでご紹介いたします。
■ミディアムグレーのキッチン腰壁
弊社で建築した和泉市U様邸にて施工したキッチンの腰壁です。
ペニンシュラキッチンの腰壁として、ミディアムグレー色のモールテックスで施工しました。
テーブル天板の高さあたりにニッチと、そのニッチの中にコンセントを設けました。
笠木はパイン集成材を古材風に塗装したものです。
モールテックスはレペルオイルとビールワックスで仕上げています。
■ダークグレーのキッチン腰壁
こちらは弊社のモデルハウスに施工したキッチン腰壁です。
ペニンシュラキッチンの腰壁として、ミディアムグレー色のモールテックスで施工しました。
笠木は付けずにそのままモールテックスで仕上げています。
保護剤はレペルオイルとビールワックスを使用。
上記のキッチンのより詳しい内容は、こちらの記事よりご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
モールテックスは、屋内外問わずどこにでも塗ることができ、機能性やデザイン性からみても優れた
建材だとわかる反面、工期が長く、コストが高いこと、そしてメンテナンスが必要というデメリット
もあります。
ですが、メンテナンスを定期的にすることで、半永久的に使うことができます。
モールテックスは無垢材と同じく、使えば使うほど味が出てよい感じになっていきます。
一緒に育てていく感覚で愛着を持って使っていただければと思います。
モールテックスの素材感や見た目を確認したい方は弊社ショールームでチェックすることができます。
ラフィンゲートさんの商品を展示・販売しており、弊社の近くで建てたモデルハウスでは、モールテックス製の洗面台とキッチン腰壁を見ることができます。
また、弊社オンラインショップでも商品を掲載しておりますので、ご検討の方は、直接、大阪狭山
ショールームへお越しいただくか、オンラインショップにてご購入ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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