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天然木と無垢材の違いとは?おすすめの家具をご紹介!
みなさんは天然木と聞いて何を想像されますか?
一枚板のダイニングテーブルや切り株の椅子、もしくは木でできたコップやカトラリー、
そもそも自然の木を想像される方もいるかもしれません。
普段生活している中で、杢目がある家具や食器類・雑貨類を使っている方もいると思いますが、
それって本当に天然木でしょうか?
もしかすると、木目を印刷して貼り付けた”プリント合板”かもしれません。
結論から言いますと、天然木と無垢材の違いとは、製材されているかされてないか、になります。
無垢材は、天然木を製材した材で、天然木の部類に入るものです。
今回は天然木と無垢材の違いや、おすすめの天然木製家具のお話をしたいと思います。
目次
✔︎ 天然木とは
✔︎ 無垢材とは
✔︎ 無垢材の仕上げ方
✔︎ 家具でよく使われる木の種類
✔︎ おすすめの天然木家具
✔︎ まとめ
天然木とは
天然木とは、”天然の木”のことを指します。
そもそも木は自然に生えてる産物なので、わざわざ天然木という言葉があるのは何故なんだろう
という疑問が出てくるのですが、天然木の反対語に人工木(樹脂木)があります。
人工木とは、これも字の通り、人工的に作られた木のことで、
ウッドデッキなどでよく見られるのですが、
木粉と樹脂(プラスチック)を配合して造られたものになります。
木粉は含まずに樹脂のみで、木に似せて造られたものを樹脂木と言います。
話はそれましたが、天然木とは字の通り、天然の木のことになります。
家具屋さんで売られている木製の家具で、代表的な材料を挙げると、
①突板
天然木を0.2mmほどに薄くスライスしたものを合板の上に貼った板。
②ベニヤ(合板)
天然木をスライスした単板を縦→横→縦と繊維方向が互い違いに直交するように複数枚を重ね、
接着剤で圧着して一枚の板にしたもの。
③木質ボード
木の小片や繊維を接着させて固めたものを板状にしたもの。
④集成材
小さい木材、短い木材を接着剤で貼り合せた1枚の板。
木口面をフィンガージョイントでつないだ材を木端面で貼り合わせた板。
⑤幅はぎ(剥ぎ)材
木の木端面のみを貼り合わせ、大きな板状にしたもの。
⑥一枚板
丸太から切り出したそのままの板。
以上の6種類の材料があるのですが、これらは全て天然木になります。
天然木のように見えて天然木じゃないものもあります。
プリント合板という、木の表面や模様を印刷したものを合板に貼り付けた板です。
一見すると天然木に見えるのですが、木の質感はありません。
もし、表面に擦り傷や凹み傷がついてしまったり、粘着力の強いテープを貼ると、
剝がすときにプリントされたものと一緒にはがれてしまい、中の合板が見えてしまいます。
中の合板が見えてしまうと、もう補修して直すことはできず、
見た目がよろしくないことになってしまいますので、注意が必要です。
無垢材とは
■無垢材の特徴
無垢材とは、天然木を製材したものを指します。
木ならではの自然な風合いを楽しむことができます。
上記の項目からですと、⑤と⑥が無垢材になります。
ダイニングテーブルや椅子などの家具、建築材としてはフローリングなどの内装材や構造材で
使用されています。
無垢材には調質効果があり、空気中の湿度を吸収したり放出する機能があります。
夏はじめじめとする湿気を吸収し、冬は湿気を放出して、
室内を過ごしやすい空間に保ってくれます。
そして、その調湿機能があるので、木そのものが膨張・収縮もします。
また、熱伝導率が低いという特徴があり、これを活かして、
フローリングや木製サッシなどの建材に無垢材を使用することで、
外部からの暑さや寒さから守ってくれます。
■無垢材のメリット
①人と生活にやさしさを与えてくれる。
天然のものをそのまま使用しているので、人体にやさしく、
木の質感や香り、美しい杢目や柔らかい肌触りから温かみと落ち着きをもたらしてくれます。
②自分でメンテナンスができる
オイル仕上げされた無垢材に限りますが、自分でメンテナンスができます。
ちょっとした傷や凹みができても、修理で目立たない程度に直すことはできます。
メンテナンスについては後ほど説明いたします。
③意匠性が良い
無垢材には様々な材種があり、それぞれ杢目や色味は違います。
ウォールナット材の家具や内装材で揃えたインテリアならシックな印象を与え、
逆に明るいバーチ材で揃えたなら、明るく開放的な印象を与えてくれます。
■無垢材のデメリット
①変形を起こす
無垢材の特徴である調湿効果は、その特性から収縮やひび割れなどを
起こす可能性があります。
板状のものですと反ってしまったり、フローリングだと板と板の間に隙間が生じることも。
②傷がつきやすい
材種によって木の硬さは違ってきますが、どんな木でも傷はつきやすいです。
凹み傷は、木が水分を含むと膨張する特徴を活かして、直すことが可能です。
③水に弱い
オイル塗装やウレタン塗装されていない無垢材は水に弱く、染み込みやすいです。
そのまま放置してしまうと、水染みやカビの原因になりますので、
水が付いてしまったら拭き取りましょう。
無垢材の様々な仕上げ
無垢材の家具や内装材には様々な仕上げ方があります。
主に4つありまして、「オイル仕上げ」、「ソープフィニッシュ仕上げ」、
「ウレタン塗装」、「ラッカー塗装」があります。
それぞれの塗装についてご紹介いたします。
オイル仕上げについて
■オイル仕上げの特徴
オイル仕上げは木にオイルを染み込ませる塗装になります。
木の表面に塗装の膜を張らないので、木の本来の優しい質感を味わうことができ、
経年変化による色合いの変化を楽しむこともできます。
普段のお手入れは乾拭きが基本ですが、どうしても水拭きをしたい場合は、
固く絞った布巾で水拭き後、残った水気を乾拭きで拭き取る流れになります。
■オイル仕上げのメリット
・木の優しい質感を味わえる。
・多少のキズや汚れはメンテナンスで直せる。
・凹みは水やスチームアイロンを使って直せる。
・植物性オイルを使っているので小さな子どもがいても安心。
■オイル仕上げのデメリット
・水じみや油じみがつきやすい。
・定期的なオイル仕上げ(メンテナンス)が必要。
・木は呼吸しているので、反ったりねじれが生じる。
■オイル仕上げのメンテナンス方法
オイル仕上げの無垢材家具や内装材のメンテナンス方法は、
年に数回、植物性のメンテナンスオイルを塗装すること。
これだけで艶や強度が増し、ちょっとした傷があっても目立ちにくくなります。
傷が気になる場合は、サンドペーパー等を使って削り、オイルを塗り込みます。
天然木は乾燥に弱いので、定期的なオイル仕上げが必要になるのですが、
メンテナンスをする時間がない方や面倒だな~と思われる方にはオススメできません。
ただ、傷や汚れができても、その都度メンテナンスをすれば、
綺麗な状態で使えることができるのが、オイル仕上げの良いところです。
ソープフィニッシュ仕上げについて
■ソープフィニッシュ仕上げの特徴
石鹸水で家具を保護する、北欧生まれの仕上げ方。
主にビーチ材・オーク材などに使用することが多いです。
家具に付着した汚れを洗い落とし、石鹸の成分で木の表面への汚れを付きにくくしてくれます。
触り心地はサラッとしていて、オイル仕上げのように濡れ色にはならないので、
木肌は自然に近い風合いで、木本来の色味を楽しむことができます。
普段のお手入れは乾拭きか、固く絞った布巾でのふき取りとなります。
■ソープフィニッシュのメリット
・木の本来の質感を味わえる。
・多少のキズや汚れはメンテナンスで直せる。
・凹みは水やスチームアイロンを使って直せる。
・石鹸水を使っているので小さな子どもがいても安心。
■ソープフィニッシュのデメリット
・メンテナンスをする際のソープフィニッシュを作るのに手間がかかる。
・塗膜は薄いので、熱や傷に弱い。
・オイル仕上げよりも染みや汚れが目立ちやすい。
■ソープフィニッシュのメンテナンス方法
ソープフィニッシュ仕上げのメンテナンス方法は、
使い始めは月に数回ほどソープ仕上げをし、それから月に1回、
年に数回というふうに、頻度を少なくしていきます。
ソープ仕上げは、石鹸の油膜で表面を薄くコーティングし、
ソープ仕上げを繰り返すうちに、水や汚れに対して強くなります。
表面に傷などがある場合は、ソープ仕上げをする前に、
サンドペーパーを使って削ることで目立ちにくくすることはできます。
オイル仕上げと同様に、メンテナンスをする時間がない方や面倒だな~と
思われる方にはオススメできません。
ただ、傷や汚れができても、その都度メンテナンスをすれば、
綺麗な状態で使えることができるのが、オイル仕上げ・ソープフィニッシュ仕上げの良いところです。
ウレタン塗装について
■ウレタン塗装の特徴
ウレタン塗装とは、木の表面にウレタン樹脂を塗装したもので、
マニキュアのように薄い膜でコーティングをした仕上げになります。
水や汚れに強く、光沢のあるツルツルとした質感となります。
普段のお手入れも、水拭きで簡単です。
■ウレタン塗装のメリット
・水や汚れに強く、何かをこぼしてもサッと拭き取れば綺麗になる。
・メンテナンスが不要。
・反りやねじれが生じにくい。
■ウレタン塗装のデメリット
・一度ついてしまった傷や凹みは直せない。
・傷がつけばつくほど、白くにごってしまう。(ウレタンの塗膜が傷つくため)
・綺麗にするには、ウレタンの塗膜を全て剥がして再塗装が必要。(時間とコストがかかる)
■ウレタン塗装のメンテナンス方法
オイル仕上げのような定期的なメンテナンスは必要なく、
普段の水拭きなどのお手入れで十分ですが、
頑固な汚れがある場合は、希釈した中性洗剤で拭き取ります。
ウレタン塗装は水や汚れに強く、メンテナンスが必要ないところをみると使い勝手は良さそうですが、
使えば使うほど細かい傷もついて白っぽくなっていきます。
実際に、私の実家では無垢材ウレタン塗装のダイニングテーブルを18年ほど使っているのですが、
全体的に細かい傷が多く、ピカピカだった表面はザラザラになり、白くぼやけているかんじです。
ダイニングテーブルは、その家の中心となる家具になります。
汚れたり壊れたりしたら捨てるのではなく、綺麗にしたり修理して、また使い続けていく。
そうやって何度も何度も使い込んでいくと良い風合いになり、愛着も湧いてきます。
何年何十年と末永く使っていくことができるオイル仕上げの家具を選んでいただければ嬉しいです。
■ラッカー塗装について
ラッカー塗装の特徴
ラッカー塗装は塗膜が薄く、表面を傷から守ってくれる塗装方法。
ウレタン塗装ほど強度はありませんが、塗膜が薄い分、木の質感を活かします。
普段のお手入れは、乾拭きになります。
■ラッカー塗装のメリット
・木本来の素材感を味わうことができる。
・ウレタン塗装と同様にメンテナンスが不要。
・傷や汚れはつきにくい。
■ラッカー塗装のデメリット
・水や熱に弱い。
・傷がついたり剝げたりすると、簡単に補修できない。
・紫外線にも弱く、日光に当たり続けると変色することも。
■ラッカー塗装のメンテナンス方法
ウレタン塗装と同様に定期的なメンテナンスは必要なく、
乾拭きによるお手入れとなりますが、どうしても水拭きしたいときは、
固く絞った布巾で拭いて、すぐに乾拭きをしてください。
また、水や熱に弱いので、コップや鍋を置かれる場合は、
コースターや鍋敷きを必ず敷いてください。
また、洗剤やアルコール消毒液の使用もおすすめいたしません。
家具でよく使われる木の種類
・ブラックチェリー材
世界的に人気が高く、水にも強く耐久性にも優れている。また加工性や安定性も優れていることか
ら古くから高級家具材として利用。主に北米の北東部に生育する樹で、「アメリカンブラックチェ
リー」とも呼ばれている。
木目は比較的おとなしく、緻密な木肌を持ち、表面の仕上がりは艶やかでなめらか。
経年変化も大きく、初めは白に近い淡い紅褐色のものが、時間の経過につれ赤みがかった濃い紅褐
色となり、艶も増して独特な風合いとなる。
・オーク材
日本では“ナラ材”と呼ばれ、虎斑(とらふ)と呼ばれる美しい木目が特徴。重厚感があり耐久性も高い
うえに、加工しやすく、古くから親しまれている。ナチュラルな雰囲気から高級なアンティーク家
具にもよく使用されている木材。
経年変化で、白色から少しずつ黄色味を帯びてくる。共に過ごす時間が長ければこそ味わうことの
できる自然が創り出したナチュラルカラー。
・ウォールナット材
色は深みがある濃い褐色で、落ち着いた高級感のあるインテリアによく合う。重く硬いため丈夫
で、なおかつ加工しやすく狂いが生じにくい“強靭さ“を併せ持っています。色々な素材との組み合
わせを楽しめる万能さも魅力の一つ。
他の木材に比べ価格は高く、マホガニー、チークとともに世界三大銘木といわれている。
経年変化で、明るい色へと変化する。環境の違いや個体によって差がありますが、ゆっくり変化す
る家具で、私たちと同じように、時を重ね、味わい深くなっていく。
・バーチ材
木目は美しく、節が少ない。
ほどよい光沢感もあり、上品な見た目で、淡いピンク色や淡いクリーム色。
経年変化は、それほど大きくは変わらず、次第にほんのりと落ち着いた深みのある色に。
・ハードメープル材
樹液がメープルシロップの原料となる木です。白色、もしくは肌色の明るい色合いが特徴
傷や衝撃に強く、耐摩耗性にも優れた高級感のある材。表面のきめの細かさや、
杢目の表情が優しいのも魅力。
家具や建築材・楽器・スポーツ用品などの材料としても用いられます。
乾燥による収縮が大きいので、注意が必要です。
・ビーチ材
日本でいうとブナ材にあたります。緻密な材質で強度が非常に高く、耐久性も高いため、
構造材や家具などに使用されています。
色は淡くピンクがかった白色で美しく、ハードメープル同様に優しい杢目が特徴です。
また、すべすべとした滑らかな肌触りも魅力の一つです。
非常に硬い木材であるため、加工がしにくいという点もあります。
・パイン材
パイン材は日本でもおなじみの松のことです。最初は白っぽい色をしていますが、
経年変化で次第に艶のある茶色へと変わります。
節が多いのと、加工がしやすい柔らかさを持っているので、家具や床材などに使用されています。
柔らかい反面、傷がつきやすい点があります。
・ホワイトアッシュ材
北米を中心に生産されるアメリカ広葉樹で、タモの近縁樹種になります。
色は名前の通り明るい白色で、衝撃や摩耗に強い特徴があります。
そのため、野球のバットやホッケースティックなどのスポーツ用品、家具に使用されます。
経年変化で白色から薄い黄色味のある色へ変化していきます。
・チーク材
世界三大名木の一つであるチーク材は、タールが含まれているので、
水に強く、虫を寄せ付けず、耐久性も備えた樹種となります。
耐水性があるので、船舶の内装材や建築材、高級家具として使用されています。
腐りにくく強度もあるので末永く使えますが、価格は非常に高価です。
おすすめの天然木家具
弊社ショールームで取り扱っている天然木家具のおすすめを紹介したいと思います。
弊社では、ブラックチェリー・ウォールナット・オーク・カバ桜の4種類を基本的に扱っていて、
家具メーカーからセレクトした商品を展示・販売しております。
家具メーカーは広島の府中や福岡県の大川、岐阜県の飛騨高山などにある
メーカーさんの家具を扱っております。
その中から、おすすめの天然木家具をご紹介したいと思います。
①ダイニングテーブル
福岡県にある家具メーカー「ナガノインテリア工業株式会社」の商品。
無垢材の質感を活かしながらも重厚になり過ぎないスタイリッシュなダイニングテーブル。
細やかに加工されたディティールから醸し出される上質な空気感が大きな魅力のテーブルです。
弊社では、ブラックチェリー材のテーブルを展示しております。
②ダイニングチェア
徳島県にある椅子メーカー「椅子徳製作所」の商品。
笠木がハープのように大きく湾曲したイス。
メーカーさんの得意とする曲木技術を用いてアームから背までが一体で曲げられ、
継ぎ目なく木目がつながります。
脚からアーム、背へとつながる曲面は身体を包み込むと同時に、優しい旋律を奏でます。
③TVボード
福岡県にある家具メーカー「立野木材工芸株式会社」の商品。
無垢たっぷりの本体と、軽快な脚が特徴的な収納シリーズ。
収納スペースも広くなり、重たくなりがちなテレビまわりをさらにスマートにまとめます。
風通しの良さと無垢材の魅力が相まって、より豊かな空間にしてくれます。
弊社では、ブラックチェリー材のTVボードを展示しております。
④リビングテーブル
福岡県にある家具メーカー「野中木工所」の商品。
天然木の無垢材を使用したシンプルでナチュラルテイストなデザイン。
引出し収納がついており、とても実用的です。
⑤サイドボード
福岡県にある家具メーカー「野中木工所」の商品。
脚長で高めの重心を持つ北欧デザインのリビングボード。
本体の前面を囲む面材は、45度の角度をつけることでよりシャープさを作りだしています。
重量感を感じさせないスマートで軽やかなフォルムは、居心地のいいインテリアづくりに最適のアイテムです。
弊社では、オーク材のTVボードを展示しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
天然木と無垢材のそれぞれのお話をさせていただきましたが、
無垢材は天然木からとれる木材のひとつであって、
天然の木をそのまま使用しているので、自然な風合いを楽しむことができます。
無垢材以外にも、突板や集成材、一枚板などがございますが、どれも天然木と言えます。
天然木風のプリント合板や化粧板もよくできているので、間違えてしまうことも。
弊社では、無垢材・突板の家具を展示・販売しておりますので、
どんな色味・触り心地がするのかを確認できますので、
ぜひご来店いただければと思います。
ご来店予約はこちらから。
オンラインショップはこちらより。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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