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モールテックスを綺麗に保たせるお手入れ方法


こんにちは!家具の修理・メンテナンス担当のスタッフNです。 

今日はモールテックスのお手入れ方法のことでお伝えしたいと思います。

モールテックスは防水性はあっても汚れには弱いという弱点があります。

例えば、普通の水道水でもモールテックスの表面についたままずっと放置してしまうと、

水染みになって薄く跡が残る場合があります。

汚れ(飲み物や油分のもの)や水がついてしまった場合は、

すぐに布巾などでふき取っていただければ大丈夫ですが、

そのまま長い間汚れや水を放置してしまうと染みになってしまいますのでご注意ください。

また、酸性(ワインやお酢など)のものが付着した状態でそのままにしておくと、

変色してしまう恐れがありますので、そちらもご注意ください。

弊社では、撥水や撥油効果のあるオイル仕上げ・ワックスがけをしてからお届けしております。

お使い当初はその効果のおかげで汚れが付きにくいのですが、

日数が経てばその効果もだんだん薄れていきますので、

日々、モールテックス専用保護剤でお手入れしていただくか、ワックスがけをするなど、

定期的なメンテナンスが必要になってきます。

次の章ではそのメンテナンスに欠かせないモールテックス専用の保護材についてお伝えいたします。

モールテックス

【汚れ防止保護剤について】

弊社では、モールテックスの家具をお客様へお届けする前に、

オイル仕上げを数回とワックスがけをしてお届けしております。

オイル仕上げのほうは、モールテックス専用の汚れ防止保護剤「レペルオイル」を使用してます。

モールテックスの保護剤は大きく分けて2つに分けられ、

オイル系で仕上げる浸透性タイプと、ニス系で仕上げ、表面をコーティングする被膜性タイプ

があります。

 

レペルオイルはオイル系で仕上げた浸透性タイプのほうで、

屋外で使用しても紫外線によって黄変せず、

天候の変化によって影響を受けない高性能素材を主成分とするもので、屋内でも使用可能。

油に対する優れた撥油性、水滴、油滴が表面張力で珠状になる効果があります。

※追記
現在、レペルオイルは水性のものに変わったため、旧レペルオイル(油性)ほど
撥油機能はなく、塗った直後の変色もあまりありません。

 

オイル系浸透性タイプは、レペルオイル以外にも「オイルOH」と「フィニッシュSA」があり、

弊社ではこの「フィニッシュSA」「レペルオイル」の2つを扱っております。

ちなみに「フィニッシュSA」は、天然石鹸を作るためのオイルに疎水材を添加した保護剤。

ニオイは少なく、取り扱いしやすい保護剤になります。屋内のみ使用できます。

 

旧レペルオイル(油性)
▲レペルオイル(旧タイプの油性)
 現在は水性のものが販売されています。

 

モールテックス専用保護剤「フィニッシュSA」
▲フィニッシュSA

 

上記の保護剤を塗ったあとに最終仕上げとしてビールワックスを重ね塗りします。

ビールワックスとは汚れがモールテックスの中に侵入することを遅らせることができる、

天然植物性オイル、テレピンオイル、蜜蝋をベースとした、ペースト状のワックスです。

 

モールテックス専用保護剤「ビールワックス」
▲ビールワックス

 


モールテックスのお手入れ方法

続いて、モールテックス専用保護剤を使ったお手入れ方法についてご紹介します。

弊社では、レペルオイルを塗布した後にビールワックスで仕上げてお届けしております。

綺麗な状態を維持していくにはメンテナンスが必要になってきます。

一般的に、ご家庭でお手入れに使う保護剤として、「フィニッシュSA」「ビールワックス」

の2種類がございます。

フィニッシュSAは毎回の日常的なお手入れで使用していただくもので、

ぬるま湯100ml程度に対し、フィニッシュSAをティースプーンで2〜3杯を加えてよく溶かし、

スポンジや布巾にその液体をつけて拭き掃除するだけで大丈夫です!

ワンタッチで布巾などに直接洗剤が付く便利なディスペンサーなんかがありますが、

あのボトルにあらかじめフィニッシュSAを溶かした水溶液を入れておくと、

日々のお手入れが楽にできちゃいます☆

頑固な汚れが付いてしまった場合などは原液を使って拭き掃除をしてください。

フィニッシュSAを使ったお手入れは、毎日すればするほど表面に薄い塗膜が形成されていき、

汚れに対して強くなっていく効果があります。

※追記
フィニッシュSAの原液を使っても落とせない汚れに付きましては、サンドペーパーや水を含ませたメラミンスポンジで研磨する方法もございますが、研磨しすぎると擦った部分が周囲と比べて変色してしまうので、研磨のしすぎにご注意ください。
またモールテックスは薄塗りの左官材になりますので、研磨しすぎると芯材が見えてきますので、ご注意ください。

フィニッシュSAを入れたソープディスペンサー
▲ソープディスペンサーがあると便利です。

ビールワックスも同様に保護効果が弱まってきた場合は、

上記保護剤を再塗装した後に塗り重ねてください。(年に4回程度、再塗装)

ビールワックスは塗った直後から効果を発揮してくれるもので、

水や汚れに対して強い撥水効果があります。

ビールワックスの塗り方は、ウエスやいらなくなった布、

スポンジなどに少量取っていただき、

モールテックス表面に満遍なくすり込むように塗っていきます。

塗布後、30分~1時間程度で乾きます。

香りが強いので、十分に換気をしてお手入れしてください。(個人的には好きな香りです。)

※注意点①
ビールワックスで塗装した後、アルコール除菌シートなどで拭いてしまうと、
ワックス成分が剥がれてしまう恐れがありますのでご注意ください。
また、拭いた直後に水分が残った状態で放置してしまうと、染みになる恐れがありますので、
そちらもご注意くださいませ。

※注意点②
ビールワックスを塗布した後、熱い料理を盛ったお皿や熱いホットコーヒーを入れたマグカップなどを
直接テーブルに置かれると、その熱でワックスが溶けだし、染みになる恐れがあります。
モールテックスへ直接熱いものを置くのは避けて、コースターやランチョンマットなどを敷いた上で置きましょう。


 

モールテックス

以上、モールテックスの保護剤とお手入れ方法についてご紹介いたしました。

モールテックスは天然木同様に使えば使うほど味わい深くなる素材です。

長く使えば愛着も湧き、お手入れに楽しさも芽生えてくるでしょう!

お手入れ方法については、フィニッシュSAとビールワックスを使った

お手入れ方法の動画をご紹介いたします。

是非ご覧いただければと思います。

▲「フィニッシュSA」と「ビールワックス」の紹介とお手入れ方法
▲「ビールワックス」の塗り方とその撥水性

モールテックスの質感を確かめたい方や購入を考えてらっしゃる方は、ぜひ大阪狭山ショールーム
へお越しください。
お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください♪

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