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「せごどん」に経営を学ぶ
「家具から始める家づくり」リーフの猪倉です。
寒い日が続きます。インフルエンザも流行っているようですね。
今日は、午前中は歯の治療だったのですが、昼に車を南港に走らせていると、一時吹雪の様になり、びっくりしました。
6月決算の弊社は半期折り返しの時期。
スタッフさんたちと、残り半期の目標確認にむけて面談が続きます。
そんな面談の中で話題になったのが社内のコミュニケーション。
20年近く、経営者をしているのに相変わらずむつかしく、奥の深いテーマです。
多くの経営者はそれぞれに座右の銘を持ったり、理想とする経営者像をイメージしていたりしますが私も幾人か、見習うべき経営者の先達がいます。
その中の一人が「西郷隆盛」
今年の大河ドラマで「せごどん」が始まり、ブームの予感も致します。
明治維新の時に敵対関係にあった官軍の薩摩藩と奥羽列藩同盟の庄内藩。
かねてより因縁の合った両者ですが、庄内藩が降伏したときに西郷のほどこした寛大な措置に感銘を受け、旧庄内藩の人々ははるか鹿児島まで出かけ、西郷の話を聞きに行きます。
それを書に現したのが「南洲翁遺訓」
多くの経営者もこの本に関する著書を書かれていますが、京セラ創業者の稲盛和夫さんの書かれた著作は口語訳もつき、現代の経営にどう当てはまるかも言及されていて、私の愛読書の一つです。
その中の最初の第一章がこちら
廟堂(びようどう)に立ちて大政(たいせい)を為すは天道を行ふものなれば、些(ちつ)とも私を挟(はさ)みては済まぬもの也。いかにも心を公平に操(と)り、正道を蹈(ふ)み、広く賢人を選挙し、能(よ)く其の職に任(た)ふる人を挙げて政柄を執らしむるは、即ち天意也。夫(そ)れ故(ゆえ)真に賢人と認る以上は、直に我が職を譲る程ならでは叶(かな)はぬものぞ。故に何程国家に勲労有るとも、其の職に任へぬ人を官職を以て賞するは善からぬことの第一也。(以下略)
政府にあって国のまつりごとをするということは、天地自然の道を行うことであるから、たとえわずかでも私心を差しはさんではならない。だからどんなことがあっても心を公平に堅く持ち、正しい道を踏み、広く賢明な人を選んで、その職務に忠実に耐えることのできる人に政権を執らせることこそ天意、すなわち神の心にかなうものである。だから本当に賢明で適任だと認める人がいたら、すぐにでも自分の職を譲るぐらいでなければならない。従ってどんなに国に功績があっても、その職務に不適任な人を官職を与えてほめるのはよくないことの第一である。(口語訳 「人生の王道」より)
稲盛氏も著書で述べておられるのは、功績に対する賞賛と人徳に対する賞賛とは区別しなければならない、ということですが、まさに現在の経営にも十分に当てはまる言葉だと思います。
分かりやすい例でいえば、高校野球でキャプテンを努める選手が必ずしも戦力としては主力でない、ということがあります。
しかし、チームのまとめ役としての人格、人徳を備えているからこそ、キャプテンを指名され、チームの皆もそれに納得してチームとして成績を上げるように一致団結して目標に向かって進むのですね。
しかし、主力である選手にもきちんとした対価をもって賞賛してあげねばならない。プロ野球なんかだと、これは年棒という形でストレートに跳ね返ってくるわけです。
しかし、いくら高額年棒の選手だからと言って監督が勤まるかというとそうでもない。
「名選手必ずしも名監督ならず」
との言葉があるように、人はそれぞれ、秀でているところは違うし、その評価も秀でているところに応じて変えていかないといけない。
今回の大河ドラマで、西郷隆盛の経営者としてのものの見方がどこまで披露されるのか分かりませんが、一過性のブームではなく、これを機会に「南洲翁遺訓」を手に取られる方が増えれば、きっと「せごどん」も喜ばれるのではないでしょうか。
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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ
(シャルドネ大阪南港・アールプラスハウス大阪南港)
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