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ミーレ食洗器のメンテナンス
「家具から始める家づくり」リーフの猪倉です。
今日は、少し遠方までキッチンのお客様のメンテナンスにお伺い。
連休最終日とあり、途中の渋滞が予想できないので、まだ暗いうちに自宅を出ました。
途中高速のサービスエリアでは食欲をそそるのぼりが。
今回の訪問は、キッチンに取り付けているミーレの食洗器の調整でした。
今回の機種はこちら。
60㎝幅 G4920SCi
大容量の60㎝幅フロントオープンタイプで、前面パネルもキッチンに合わせて取り換えができる、人気のモデルです。
当社でも何回か採用したことがあるのですが、ドイツ製でもミーレ特有のポイントがあるので注意が必要です。
今回は天板保護カバーの位置調整と、食洗器全体の位置の微調整でお伺いしました。
排気蒸気から天板を守る保護カバー
ミーレに限らず、海外他メーカー、また、国産の食洗器でも食器洗いの最終工程で乾燥のために前面から蒸気が吹き出ます。
この蒸気が食洗器真上の天板の裏面に直接あたると長期間の使用の間に天板裏面が劣化してしまいます。
表面は人工大理石やステンレスであっても、下地は耐水合板仕上の場合が多く、そこに蒸気が長期間当たると、合板を痛めてしまうためです。
国産の食洗器の多くは、この保護カバーは簡単なつくりで、透明のプラスティック板を両面テープでとめるだけのものです。
しかし、ミーレの場合は巾10cmほどのステンレス板を加工して作られており、これを釘止めで固定するので見た目も結構武骨なものになってしまいます。
両端は折り曲げてあるのですが、そんなに丁寧な加工ではなく、素手で引っ掛けると場合によってはけがをしてしまいそうな形状です。
ミーレの施工説明書に書かれているのは、この保護板の位置をできるだけ、天板小口面に近づけろ、というもの。
しかし、この施工説明書通りに取り付けると、ステンレス板両端の折まがり部分が手に触れることがあり、今回のお客様も、それを改善してほしいというご要望でした。
もともとは、上記の説明書の位置に取付けていたステンレス板を慎重に剥がし、天板小口面より、5㎜ほど控えた位置に再取り付けいたしました。
国産の食洗器なら、ここまで頑丈な保護板は無く、しかも釘打ちで止めるなど、あまりないのですが、さすがドイツ製というか、質実剛健なつくりです。
ミーレ食洗器には特殊なドライバーが必要
もう一つのご依頼は微妙に両隣のキッチンの前板と食洗器の前板がずれているので調整を、ということでした。
フロントオープンで、扉がほぼ床まであるタイプは、アジャスターの調整ができるように前面に前足後ろ足の高さ調整ネジが入っています。
前扉を開けて、内部から両サイドのキャビネットに固定しているネジを外し、アジャスターを調整すれば簡単に治るのですが・・・・
実は、このネジ、トルクスネジといって、ネジ頭が星形の特殊な形状をしており、取付にも専用工具「トルクスドライバー」が必要なのです。
年に数回しか使わないのですが、ミーレ食洗器の取り付けやメンテナンスには欠かせない工具なので、大切にしまっていました。
他ではあまり見かけないの形状のネジなのですが、確かにネジを回した時のグリップ性は良好で、よくある、プラスネジでネジ頭を飛ばしてしまう、いわゆるなめしのリスクが少なくて、長期間の調整時でも安心です。
きちんと据え付けられて、普段使用している時には気が付かない部分ですが、ドイツのものづくりへのこだわりがこんな部分にもでているのだなと、改めて感心致しました。
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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ
(シャルドネ大阪南港・アールプラスハウス大阪南港)
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