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スライド蝶番の種類・調整方法 後編
こんにちは!家具の修理・メンテナンス担当のスタッフNです。
先週のブログでは、スライド蝶番の特徴や種類についてお伝えしてまいりましたが、
後編となる本日は、スライド蝶番(扉)の位置調整の方法についてお伝えいたします。
まずはスライド蝶番のそれぞれのネジの役割から。
①左右調整ネジ・・・ネジを回すと扉が連動して、左または右に動きます。締め直す必要はありません。
②上下調整ネジ・・・ネジを反時計回りに回して緩めたあと、扉を上または下に動かし、ネジを締め直します。
③前後調整ネジ・・・ネジを反時計回りに回して緩めたあと、扉を前方または後方に動かし、ネジを締め直します。
食器棚の左側の扉とスライド蝶番を例に、それぞれ詳しく紹介しますと…
①左右調整ネジ
▲左右扉の間に4mmほど隙間があいています。
この状態の左右調整ネジをみてみると…
▲本体とスライド蝶番との間に隙間はなく、本体に対して蝶番も真っ直ぐで平行になっています。
この状態から左右調整ネジを目一杯まわしてみると…
▲本体と蝶番の間に隙間ができ、本体に対して蝶番はななめになっています。
扉を閉じて確認すると…
▲先ほどの4mmから1mmほどの隙間になりました!
②上下調整ネジ
▲上下調整ネジを緩めて、蝶番(扉)を一番下の位置に調整しました。
この状態で扉を閉めて確認すると…
▲左の扉の蝶番の上下調整を一番下の位置にしたので、
右側の扉に対して2mmほど下がっています。
▲今度は蝶番(扉)を一番上の位置に調整しました。
この状態で扉を閉めて確認すると…
▲左の扉の蝶番の上下調整を一番上の位置にしたので、
右側の扉に対して4mmほど上がっています。
③前後調整ネジ
▲前後調整ネジをゆるめて、扉を本体側へ押した状態でネジを締め直しました。
この状態で扉を閉めて確認すると…
▲本体と扉との隙間は1mmほどになりました。
▲今度は前後調整ネジをゆるめて、扉を手前へ引っ張った状態でネジを締め直しました。
この状態で扉を閉めて確認すると…
▲本体と扉との隙間は5mmほどになりました。
扉(蝶番)の位置調整の紹介は以上になりますが、
実際、扉の位置調整は複雑で時間もかかり、
慣れるまで時間がかかると思います。
扉1枚に3つも蝶番がついていたら大変です^^;
メンテナンス担当として、もっと素早くかつ綺麗に扉の位置が調整できるよう、
展示品で練習を積み重ねます!!