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知命と立命
気になる本があると、すぐにその場でネットで買える便利な時代。
そのせいか、買ったものの読まずに積読になってしまう本も増えてきたような気がする。
基本、自動車通勤なのでなかなか本を読む時間が確保できないところもある。
しかし、興味を持てばすぐに読まないと、ずっと後回しになってしまう場合が多い。
安岡正篤の名前や著作はかなり以前から知ってはいたものの、実際に手に取って読むことはなかった。
先日、たまたま京セラ創業者の稲盛和夫氏の著作を読んでいて、何度か安岡氏の名前が出てきてたので気になり、ネットで購入していた。
期末期首のこの時期に読み始めたけど、なかなか面白くてページを繰る手が進んでいる。
本の内容は四書五経などの中国の古典から引用し、「命」について書かれた内容が多い。
運命や宿命など、普段からよく聞く言葉も多い。
中でも一番印象に残っているフレーズは
「人の一生は生まれた時にあらかた決まっていてこれを宿命という。何の努力もしないまま過ごせば人は宿命を生きるだけだが、努力によって宿命を動かすことができる。これを運命という」
というくだり。
いわゆる占いというものはその人の宿命を当てるものだけど、その人の努力次第でそれはいくらでも変わるのだということ。
このほかに、人間の素養は青少年期に形作られるということ。
知識だけの学問ではなく、人としての生き方を教えることで人間として大きく成長すること。
などもとても納得できた。
幕末から明治維新、大正デカダンから思想的な偏り、戦争で敗北に至った遠因、終戦後の思想的な揺り戻しなど、今の世情を理解するにはとても役に立つ内容だ。
語られているのは50年ほど前の世情なのだが、現在でも何ら遜色なく通用することが真理であることの証左だと思う。
ほぼ同時に、先日亡くなられた知の巨人、渡部昇一さんの本も読んだ。
こちらも安岡氏と同時に読み進めていたからか、その内容がすとんと肚に落ちた。
人の成長には知識は欠かせないけど、どんなに知識があっても、その人間の素地が良くないとうまく使いこなせはしない。
素地とは「人間として正しい考え方」だともいえる。
わが社の今季のテーマの柱は
「スタッフ全員の成長」
だけれども、成長のためには「正しい考え方」を身に付けることが不可欠だと思う。
朝礼ではいつもクレドの読み上げの後に私が京セラフィロソフィの輪読をするのだけど、たまたま今日取り上げたテーマが
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」
だった。
人は他人の考え方を変えようとするのはむつかしいけど、自分の考え方を変えるのは自分のみでできる。
「自分自身が成長するように自分自身が考え方を変える」
事がすべての問題解決のスタート点になると思った。
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*:..。o○ 家具から始める家づくり ○o。..:*
株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ(シャルドネ大阪南港)
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