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飛騨高山フィンユール邸訪問記③ ~流れる空間~
フィンユール邸(ダイニングルーム)
キッチンからダイニングルームへと抜ける。
ここへはエントランスのガーデンルームからも直接アプローチできる。
明るいガーデンルームを通して奥のリビングが見え、視線の抜けが気持ち良い。
ガーデンルームは西に面しているので、夕日の明るさを間接的に取り込んでいるのだろうか。
こちらの天井は黄土色に塗られていて、このフィンユール邸の天井で使われている色が全部そろう。
ダイニングルームから北面を見たところ。
縦長の窓の下にはパネルヒーターが据え付けらえていて窓からの冷気を抑える。
作り付けのデスクは壁との間にスリットを設けて、ヒーターの暖気が窓に届くようにしている。
右側のデスクの天板は金属板がはめられ、料理を温めるようにできている。
中央のサイドボードと天板の関係も浮遊感を伝えるデザイン。
ダイニングルームからはゲストルームとバスルームの前の廊下を通って、一番奥のベッドルームへ抜けられる。
この廊下の天井も黄土色。
一番手前に見える開口部の枠は手前に広がるように造られている。
パースペクティブの効果で空間に広がりを見せようというデザイン。
先ほどの、ガーデンルームからの視線の抜けもそうだが、空間が流れるように演出されている。
しかし、大工泣かせの収まりである。
廊下の壁面には造作収納がある。
こちらの扉も、キッチンの扉と同じデザイン。
扉を開けると内部にしつらえた引き出しのブルーが映える。
ゲストルームには収納ベッドが。
折りたたまれているベッドを倒した様子。
天井の青色とベッドのシーツの色もコーディネートされている。
一番奥の部屋に当たる、ベッドルーム。
ポールセンの照明器具がアクセントになっている。
ツインで置かれているシングルベッドも大変凝ったデザイン。
足元のウォールナットが効いている。
ドアノブも忠実に再現されていた。
フィンユールの家具のデザインを彷彿させる有機的なデザイン。
一通り見終わって、玄関から西側の庭に出た。
そして、こちらからもフィンユール邸で使われている基本色が見て取れる。
天気の良い時にはこの奥に乗鞍岳が見えるらしい。
室内の流れるような空間と相まってとても気持ちの良い光景だろう。
また、高山を訪れた時にも再び立ち寄りたい、と思った。
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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ(シャルドネ大阪南港)
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