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5月23日(火)・24日(水)社員研修旅行で飛騨高山へ行ってきます。
弊社は6月が決算月。7月から第18期、創業からは69年目を迎える。
5月、6月とかけて来期の経営計画の策定に入る。
普段はなかなか全員で集中してミーティングすることがなく、合宿を行って作成することが多い。
昨年は岸和田市にある「いよやかの郷」で開催したのだが、結構、部屋に缶詰でデスクワークばかりだった。
その反動か、「社長、今年は外に出たいです!」との声がスタッフから上がった。
どうせなら、普段日帰りで行けない家具産地に脚を伸ばし、現地で家具工場も見て、おいしいもの食べて、いい景色も見てみたい。
こんな、欲張りな目標をかなえてくれる行先として、1泊2日で飛騨高山へ行くこととなった。
5月23日(火)24日(水)で行くので、この間はお店をお休みさせていただきます。
実は、高山は学生時代、建築学科のゼミ旅行で訪れて以来、お気に入りの場所。
今回は、少しばかりその魅力について書いてみようと思う。
飛騨の匠と家具産業
「飛騨の匠」とよばれる木工技術に優れた集団が全国に名をはせたのは1300年も前の話。
平城京や平安京に今も残る社寺仏閣を手掛けていたという。
高山祭の時に曳きだされる屋台には、その技術の片鱗が見られてとても美しい。
大正期に入ってその木工技術を生かして「曲木」の家具が開発され、米国を中心に輸出されるようになる。
このあたりの歴史は飛騨高山の代表的家具メーカー「飛騨産業」のウェッブサイトに詳しく書かれている。
現在も、高山市内には20社前後の家具工場があり、当社の家具を作っていただいているところもある。
家具は産地によってデザインや工法の特色が異なる。
飛騨高山の場合は、その発祥の時から培われてきた「曲木」の技術。
また、曲木をデザインに生かすことで生まれてきた北欧スタイルの家具が多い。
建築の見ごたえもある高山
冒頭でもお話したように、私が最初に高山を訪れたのは学生のゼミ旅行の時だからもう35年ほど前。
その、初めて行った時からお気に入りの建築がある。
江戸時代、幕府の直轄地(天領)とされていた高山には陣屋と呼ばれる代官屋敷があった。
そこに建てられている米蔵だ。
高山と言えば、古い町並みにある日下部民芸館などの民家が有名だが、この陣屋の建築も見どころ満載で建築マニアの興味をそそるのだ。
土塗の外壁はやや内側に転ぶように造られている。
屋根からの力を逃すためにしているのだと思うがデザイン的にも面白い。
外壁と大屋根の間には通風のためのスリットも入っていてこれもまた効いている。
大きい庇の下は開放的な通路空間で、ところどころにある床下通風口の蓋もまた良いデザイン。
米蔵の周辺にある建物も、見ていて面白い。
この時期の建物には雨どいの無いものが多く、屋根庇から雨滴がそのまま落ちる。
その雨滴の受け口も丁寧にデザインされている。
北アルプスと露天風呂
実は、私が高山を好きな理由がもう一つある。
小学生のころ、山好きの叔父(自分の息子と娘に穂高、梓という名前を付けていた)の影響で、近郊の山を良く上った。
叔父はヒマラヤ遠征隊にも行ったことのある本格派で、いろいろな山の話、特に北アルプスの山の話をよく聞いた。
自分自身は北アルプスは夏の白馬岳ぐらいしか登山経験はないが、いつか槍穂高や剣岳に登りたいと思ってる。
そんな自分にとって手軽に北アルプスの雰囲気が味わえる乗鞍岳はとても印象に残る山だ。
そして、そんな山々のふもとには奥飛騨温泉郷という野趣あふれる温泉群が控えている。
温泉好きの自分にとって、この周辺に点在する露天風呂に入って山々を眺めるのは何よりもストレスの解消になる。
露天風呂によっては北アルプスの名峰、槍ヶ岳が見えるところも。
高山市街と高山インターとの間には「せせらぎ街道」とよばれる、大変美しい道路も通っている。
新緑の時期のせせらぎ街道は本当に緑がきれいだ。
街道のそばに車を止めて少し奥へ入るとこんな風景が。
まるで、北欧に来たみたいな(まだ行ったことはないが^^;)風景。
魅力満載の自然と歴史に恵まれた地なのだ。
建築が好きで家具が好きだ山が好きで温泉が好きなら、こんなにすべてを満たしてくれるところはそうそうない。
ということで、ようは明後日から2日間、社員研修旅行の為、お店を休みますよ、という告知だったのだが、好きな高山の話題なので、思わず長文になってしまった(^^;
現地からも、ブログでリポートさせていただくのでこうご期待!
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*:..。o○ 家具から始める家づくり ○o。..:*
株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ(シャルドネ大阪南港)
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