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夢洲と南花台
大阪府建築士会に入会している関係で毎月、機関誌「建築人」が送られてくる。
今月号をぱらぱらとめくっていると私の職場のある咲洲に隣接する夢洲と、私の住んでいる河内長野市の南花台についての記事があったので目が留まった。
読み進めていくと、お互い規模感も目指すビジョンも全然異なるが、どちらも今注目されている「公民連携(公民学連携)」について書かれていることに興味を感じた。
公民連携のIR誘致 夢洲
夢洲は舞洲と咲洲に挟まれ、ほとんど更地が続く。
数年前に、咲洲と海底トンネルで結ばれ、私も舞洲方面に行くときはたまに通過したりするが、荒涼とした空き地が広がる。
1990年代後半は2008年の夏季オリンピック開催を目指し、誘致活動もしていたことはあったが、北京に破れ、その後の活用がなかなかされていない、いわば「お荷物状態」の土地である。
最近は、IR構想やその後の万博誘致構想などで再び、注目を集めるようになってきている。
記事はIR候補地としての夢洲についてその課題が書かれている。ようは行政だけでは賄えない開発予算に、収益性の高いカジノ事業者をあてにするということか。
PPP(官民パートナーシップ)のアプローチでということ何だろうが、いくら収益が見込めるといってもカジノに原資を頼るのはやはり抵抗のある人も多いのではと思う。
同じPPPでも、建築とくに省エネエコ分野でのお手本ともいえる岩手県紫波町の「オガールプロジェクト」のような、本当にその地に住む人を巻き込んでの動きのほうが長い目で見てサスティナブルだと思うのだ。
その地に住む人を巻き込んでと言えば、もう一つの記事、河内長野市南花台に関するものがまさにそうだった。
公民学連携による南花台の再生
バブル期を過ぎても少しの期間まで、郊外にどんどんと開発されてきた住宅地。
私たち家族がこの河内長野市南花台に引っ越してきたのは平成へと年号が変わる頃であったのでもう30年近くになる。
当時は娘や息子たちの通う小学校は1学年3クラスあり、同規模の小学校が住宅地内にもう一つあった。
娘が在学中はPTAのお仕事も手伝わせてもらっていた。
それがいまでは2つあったうちの小学校の一つは閉校。残った方も、各学年1クラスとなっている。
出勤時に集団登校する子供たちの列に出くわすのだが、私たちが子育て世代のころと比べると明らかに少ないのがよくわかる。
昼間に近くのスーパーに行けば来店者の平均年齢が60代以上にみえる。
少子高齢化をまさに象徴する風景だ。
「建築人」の記事によると、その地元「河内長野市南花台」が「南花台スマートエイジングシティ・団地再生モデル事業」として取り上げられていたらしい。
その中の事業の一つが南花台の中心にあるスーパーマーケット「コノミヤ」で空き店舗を無償提供してもらって生まれた「コノミヤテラス」と呼ばれる街づくりの拠点だ。
ほぼ毎日、家と仕事場の往復で、コノミヤテラスのことはたまに女房から聞くことはあってもその具体的な目的とか内容までは全く知らなかった。
記事には、関西大学と協力して様々な取り組みも紹介されている。
日頃、家具や建築の仕事に携わっていて、感じるのは、人口がどんどんと減っていく中、これまでのストックを次世代にどう生かすかという取り組みが大切だなということだ。
モノが十分にある中でさらにモノを流通させようとする場合は、それがストックとなってからどのように使い続けられるかが、扱う分野は違ってもそれぞれの業界に携わる人間の責務ではないかと思う。
弊社の場合はオイル仕上の家具だからこそできるメンテナンス性の良さを生かして、当店でお買い上げいただいた家具の買い取り再販制度も昨年からスタートした。
また、弊社では新規に販売する家具に関しては将来の買い取り保証もつけるようにした(消耗品など一部商品は除く)
まだ思いが先行している部分でああるが、きちんとビジネスとしても成り立つようにしていきたい。
当社の家具の買い取り再販制度についてはこちら
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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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