ブログ
革取っ手からワイヤー取っ手への交換!メンテナンスにお伺いしました。
先日のスライド丁番の交換に引き続き、今回は取っ手交換のお話です。
ご依頼内容は、現在お使いのドレッサーの革取っ手のひとつがちぎれてしまったので、
その部分を含め、全ての革取っ手をワイヤー取っ手に付け替えてほしいというものでした。
革取っ手もワイヤー取っ手も形状は同じで、違いは革かワイヤーかということだけでした。
革取っ手は、小さい部分ですがアクセントになって可愛いですよね^^
ですが、革なので使っていくうちに切れてしまうこともあります。
今回のご依頼主様の革取っ手も、今後切れてしまう可能性があるかもということで、
全ての革取っ手をワイヤーに付け替えてほしいということでした。
この取っ手の取付け方法は、家具の引出しや扉にあいてある取っ手用の穴にベース部分を差し込んで、
引出しや扉の裏からネジで固定するというもの。
取っ手の形状も一緒で、ただ単にネジを外して付け替えるだけと思われるでしょうが、
(最初は僕もそう思っていました。)
そう簡単な作業だけではいかない、大きな作業が待ち受けていたのです…。
上の写真を見ていただいて、
形状は一緒…のようですが、実はベース部分の大きさに少し違いがあるのです。
革取っ手のベース部分の直径は約5mmで、ワイヤーの方は約7mm。
もちろん、家具本体の穴も直径は約6mmほどなので…このままではワイヤー取っ手が入らない!!
ということで、家具本体の穴を拡張する作業をしなければいけなくなりました。
メンテナンスに行く前に、この違いに気付いていたので、
電動ドリルでちょっとばかり練習することにしました。
すでに穴があいてあるところを更に拡張するのは難しく(電動ドリルなので)、
はじめは手こずりましたが、練習を積み重ねて、コツもつかみました。
今回は7カ所の取っ手の交換で、穴の拡張は14ヶ所もあるのです!
準備が整ったところで、いざお客様のお家へ。
コツはつかめましたが、内心ドキドキでしたw
お客様のお家へお邪魔させていただいて、ドレッサーとご対面。
ドレッサー自体はとても綺麗で、大事に使っていただいてるご様子でした。
ご依頼主様に作業の流れや穴の拡張作業のことをご説明して、作業開始!
まずは全ての革取っ手を外す作業から。
そしてドリルで穴の拡張作業。
慎重に、ゆっくりと。
左はそのままの穴で、右が拡張した穴。
汗を流しながらも、1つずつ、丁寧に。
ミスもなく、一つ一つ交換を終え…
無事に全ての取っ手を交換することができました!
ご依頼主様もとても喜んでいただき、僕も一緒に喜んでいました!
全て無事に交換し終えた時はもちろん嬉しかったですが、
それ以上に、ご依頼主様の笑顔を見られて嬉しかったです^^
最後に、今回の作業で使用した工具類は、
電動ドリル、プラスドライバー、ラジオペンチ、紙やすり#400、メンテナンスオイル、でした。