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cotocotoさんのジャム工場改装計画!
ずっとずっとお付き合いいただいている奈良市のO様のお宅へお邪魔しました!
かれこれ10年前に、天理市にてご新築の際に2列型キッチンを納品させていただいたO様。
天理市から奈良市へお引越しの際もその移設作業をお手伝いさせていただきました。
O様はお引越しのあと、ご実家の農家で栽培されているイチゴをコンフィチュールやジャムに加工するお仕事を「confiture cotocoto」というブランドで始められました。
今では奈良を中心とした各地で生産者さんたちが丹精込めて造られている果物や野菜を原料にジャム、コンフィチュールづくりをされておられます。
今回はO様邸のジャム工場の改装工事の打ち合わせにお伺いしました。
工場の中では黄色の大きな果物が山盛りに。
その隣の鍋ではコンフィチュールづくりの下ごしらえがされていました。この黄色の果物はマイヤーレモンといってオレンジとレモンの自然交雑で誕生したといわれるもの。
レモンよりも酸味が少なく、そのまま食べても良いし、ジャムなどにするにはとても適しているということでした。
コンテナ作業所の中での採寸作業を終わり、ご自宅の中へ。
10年前に納品させていただいたキッチンがきれいに収まっていました。
月に1度はこちらでお客さまを集められてコンフィチュールを使った食事のご提案などのイベントを行われているそうで、最近も2日間で60組ぐらいのお客様がいらしたそうです。
すごいですね。
キッチンに続くリビングには、年末に当店でお買い上げいただいたハンモックが。遊びに来る子供たちに大人気とのこと(^^)
作業所内の仕上げ材料の色決めのあと、色々とお話をお伺いしていました。
cotocotoさんで作られるコンフィチュールやジャムの材料は有機栽培で生産者の方が丹念に作られたものばかり。
ぱっと見の色や形は悪いけど、口にするとびっくりするほどおいしいとのこと。
作業所内で見たマイヤーレモンも三重県の山の中で作られ、あえて整地せずに凸凹の斜面に植えられているとのこと。
収穫する人間には足元が悪く難作業になりますが「甘やかさずに育てる方がおいしいマイヤーレモンになる」らしいのです。
その反面、今まで材料を仕入れていた生産者の方が高齢と後継者難のために生産をやめられたり、太陽光発電の敷地として転用されたり、見た目重視の果物にするため有機栽培をやめられたり、といった問題もあるとか。
食の安全に対する意識が高まり、オーガニックな食材も普及しだしたように思えても生産現場の現実は厳しいものがあるのですね。
私たちも、お客さんに安全安心な暮らしをしていただくために天然木のオイル仕上にこだわった家具キッチンや、住宅をお届けしていますが、いくら良いものだとわかっていても、どうしてもコストが高止まりしてすべてのお客様に納得していただけないのも現実。
衣食住全般にわたり、安全に対する意識が高まっていても、それを実際に広めていくにはもっともっと伝える側の努力や物語が必要なのだなと思いました。
帰りには、マイヤーレモンで造ったできたてのコンフィチュールと材料のマイヤーレモンをいただきました(^^)
スタッフのみんなでおいしく頂きます!
O様、いろいろとありがとうございました!
confiture cotocotoさんのホームページはこちら
マイヤーレモンとの出会いが書かれているcotocotoさんのブログはこちら