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リビングに寄り添う家具|TVボードの変遷とこれから
かつて「テレビ台」として一家の中心に置かれていたTVボード。時代とともにテレビのあり方が変化するなかで、その役割やデザインも少しずつ姿を変えてきました。スマートフォンやタブレットの普及、壁掛けテレビの増加により、今では「テレビのための家具」という枠を超え、暮らしに寄り添う収納家具、インテリアの一部としての存在感を放っています。
本記事では、そんなTVボードの歴史をたどりながら、これからのリビング空間における役割やデザインの方向性について考えてみたいと思います。

目次
✓TVボードのはじまりと進化の歴史
✓現代のリビングとTVボードの関係
✓これから求められるTVボードのかたち
✓TVボードは必要か?あらためて考える存在意義
✓まとめ|TVボードのこれからと選び方のヒント
TVボードのはじまりと進化の歴史
日本では1950年代後半からテレビが一般家庭に普及し始め、やがて「一家に一台」が当たり前の時代へと突入しました。当初のテレビはブラウン管式で大きく重たく、箱型の上部にテレビの画面が付いているものや、テレビそのものに脚がついているものなどで、TVボードなるものはありませんでした。
1970年代になると、テレビとTVボードを組み合わせる「据え置き型」が生まれ、TVボードも必要とされる時代になりました。そして1980年代になると、ビデオデッキやファミコンの登場により、テレビまわりの機器が増え始めます。それに伴い、TVボードも収納力のある多段構造やガラス扉付きのAVボードへと進化。生活様式に合わせて「機器をまとめて置ける利便性」が重要視されるようになりました。



1990年代以降、薄型テレビの登場はTVボードのデザインに大きな転機をもたらします。テレビ自体がスタイリッシュに進化すると、TVボードもそれに調和するよう、より低く、横に広がるローボードタイプが主流となりました。素材もバリエーションが増え、無垢材やガラス、スチールなどが組み合わされることで、よりデザイン性が重視されるようになります。
そして現在では、テレビを壁掛けにするスタイルも一般化しつつあります。テレビが“床に置くもの”ではなくなったことで、TVボードも「テレビを置く家具」から「空間を整える家具」へと変化しています。ゲーム機やルーターの収納、インテリア雑貨を飾るディスプレイ棚としての役割も担いながら、暮らしの中に自然と溶け込む存在へと進化を遂げているのです。



このように、TVボードは時代とともに姿を変えながら、常に私たちの暮らしの変化に寄り添ってきました。単なる“テレビのための家具”ではなく、“暮らしを支えるインテリア”としての役割を果たし続けているのです。
現代のリビングとTVボードの関係
かつて、リビングの中心にはテレビがあり、その下には必ずと言っていいほどTVボードが置かれていました。テレビ番組が家族の団らんの時間をつくり、その映像を映すための家電として、テレビとそれを支える家具は不可欠な存在だったのです。
しかし、現代ではその関係性が大きく変化しています。スマートフォンやタブレットの普及により、リビング以外でも映像を楽しめるようになった今、テレビが「家庭の中心」である必要はなくなりつつあります。動画配信サービスやSNSの台頭により、「いつでも、どこでも、好きなコンテンツを観る」というスタイルが一般的になりました。
そうした時代の中で、TVボードは単に「テレビを置く台」ではなく、より多機能で柔軟な収納家具としての役割を担うようになっています。たとえば、ゲーム機やルーター、リモコンといった小物類をすっきり収納する役割や、インテリア雑貨を飾るディスプレイ棚として活用されることも珍しくありません。特にテレビを壁掛けにしている家庭では、TVボードは“何かを置く台”というより、“空間を整える家具”としての意味合いが強まっています。
さらに、TVボードのデザインも住まいのテイストに合わせて選ばれる傾向が強くなっています。天然木のぬくもりを感じられるものや、アイアンを取り入れたインダストリアル調、シンプルで軽やかな北欧風など、部屋全体のインテリアに調和するかどうかが重視されています。
現代のリビングにおけるTVボードは、ただの“テレビの台”ではありません。家族の暮らしに寄り添い、空間の雰囲気を整える、大切な家具のひとつとしての存在感を放っているのです。


これから求められるTVボードのかたち
現代の暮らしが多様化し、テレビを見るスタイルも人それぞれに変化する中で、TVボードに求められる役割やデザインも、これまでとは大きく異なってきています。今後のTVボードは、「テレビを置くための家具」という従来の役割にとどまらず、より暮らしに寄り添った、柔軟で多機能な存在としての進化が求められていくでしょう。
まず注目されるのが、多機能性です。リビングにはテレビだけでなく、ゲーム機やルーター、スピーカー、充電器、雑誌、リモコンなど、さまざまなものが集まります。これらを美しく収納しながら、必要なときにはすぐに使える構造が求められています。また、コンセントの位置や配線の通し方、通気性など、見えにくい部分の工夫も、これからのTVボード選びに欠かせないポイントです。
次に、空間との調和も重要です。リビングは家族が集まり、長く過ごす場所。だからこそ、TVボードがインテリアに自然となじみ、空間全体の雰囲気を損なわないことデザイン性が求められます。
無垢材の温もりあるデザインや、ミニマルですっきりとしたフォルム、北欧テイストや和モダンとの相性が良いものなど、見た目の印象は暮らしの快適さに直結します。
さらに、省スペース化や可動性もこれからの課題です。都市部の住環境では、限られた空間を有効に使うため、コンパクトながらも収納力のあるTVボードや、キャスター付きで移動がしやすいタイプなども最近人気が高まっています。必要に応じて形を変えられる柔軟性も、これからの時代にフィットした設計といえるでしょう。


これからのTVボードに求められるのは、ただ機能的であるだけでなく、暮らしの中で自然に役立ち、心地よい空間をつくる“調和”と“柔軟性”を兼ね備えた存在なのです。
TVボードは必要か?あらためて考える存在意義
スマートフォンやタブレットが当たり前となり、リビングでテレビを観る機会が減っている現代。テレビそのものを持たないライフスタイルも広がる中で、「TVボードって本当に必要?」と考える方も少なくありません。確かに、テレビが壁掛けになる家庭も増え、床に置くための“台”としての役割は以前よりも薄れているかもしれません。
しかし一方で、TVボードは今も多くのリビングに置かれ、日常の一部として活躍し続けています。その理由は、TVボードが単なる「テレビのための家具」ではなく、暮らしを支える多機能な存在へと進化してきたからです。
たとえば、TVボードはテレビ周辺機器を収納する場所として非常に便利です。ゲーム機、ブルーレイディスクプレイヤー、Wi-Fiルーター、さらにはリモコンや書類などの小物類。これらを美しくまとめることで、リビング全体がすっきりと整い、快適な空間を保つことができます。見た目の美しさだけでなく、掃除のしやすさや配線のしやすさといった実用面でも、TVボードは重要な役割を果たしています。
また、TVボードはリビングのインテリアを構成する大事な要素でもあります。デザインや素材によって空間の印象は大きく変わります。無垢材の質感やナチュラルな風合いは、心を落ち着かせ、家族が集う空間に温かみをもたらしてくれます。収納棚やディスプレイスペースとしても活用でき、暮らしの中の“魅せる”要素としても存在感を発揮してくれます。
つまり、TVボードはテレビの有無にかかわらず、暮らしの質を支えるための家具として、今も確かな価値を持っています。見えないものを整え、空間に秩序をもたらし、暮らしを豊かにする。それが、TVボードの本当の存在意義なのです。
これからの時代、TVボードは単なる家電用の台ではなく、生活を心地よく整える“暮らしのパートナー”として、さらに進化し続けていくことでしょう。


まとめ|TVボードのこれからと選び方のヒント
テレビを見るスタイルが多様化した現代においても、TVボードは“暮らしを整える家具”として確かな存在感を放ち続けています。かつてはテレビを支えるための道具でしたが、今では収納、ディスプレイ、空間演出など、多彩な役割を担う家具へと進化しました。
これからのTVボードに求められるのは、家族の暮らし方やインテリアに寄り添う柔軟さです。選ぶ際は、サイズや収納力はもちろん、素材やデザイン、配線のしやすさ、掃除のしやすさにも注目しましょう。テレビの有無に関係なく、空間の“整え役”として機能するかがポイントです。
リビングの空気感を優しく支えるTVボード。使い方次第で、暮らしに温もりと豊かさを添えてくれる一台がきっと見つかるはずです。

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