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ダイニングテーブル天板素材ガイド|理想を叶える硬質素材の選び方
ダイニングテーブルは毎日の食事や家族の団らんを支える大切な存在で、お家の中心となる場所です。
だからこそ、見た目の美しさだけでなく、耐久性やお手入れのしやすさも重要なポイントとなります。近年では、モールテックスやセラミック、HPL(高圧ラミネート)などの硬質で耐久性に優れた素材が注目を集めています。
これらの素材は、それぞれ独自の質感や特徴を持ち、日常の使い勝手やインテリアとの相性にも大きな影響を与えます。
本記事では、そんな注目の硬質天板素材3種を比較し、それぞれのメリットやデメリット、選び方のポイントをご紹介します。
これからダイニングテーブルを選ぶ方や、素材について詳しく知りたい方に役立つ内容です。
理想の天板素材を見つけて、毎日の暮らしをもっと快適で素敵なものにしてみませんか?
目次
✓はじめに|ダイニングテーブル天板選びの重要性
✓モールテックス天板の特徴
✓セラミック天板の特徴
✓HPL(高圧ラミネート)天板の特徴
✓3素材の比較ポイント
✓あなたにおすすめの天板はこれ!
✓まとめ
はじめに|ダイニングテーブル天板選びの重要性
ダイニングテーブルは家族や仲間と食事を楽しみ、コミュニケーションを育む大切な場所です。
だからこそ、テーブル選びには見た目の美しさだけでなく、耐久性やお手入れのしやすさなど、使い勝手も大切なポイントになります。
特に天板は、日々の食事や作業で最も触れる部分。素材によっては傷がつきやすかったり、熱や汚れに弱かったりするものもあるため、ライフスタイルに合った天板を選ぶことが快適な暮らしにつながります。
近年では、硬くて耐久性に優れたモールテックス、セラミック、HPL(高圧ラミネート)といった素材が注目を集めており、それぞれ質感や性能に個性があります。
天板選びを間違えないためには、それぞれの特徴をしっかり理解することが大切です。
本コラムでは、これら人気の硬質素材を中心に、理想の天板を見つけるためのポイントを解説します。

モールテックス天板の特徴
モールテックスはベルギー生まれの左官材で、モルタルと樹脂を組み合わせたハイブリッドな仕上げ材です。薄塗りでも非常に高い強度と耐久性を誇り、床や壁などの内装仕上げだけでなく、ダイニングテーブルやTVボードなどの家具、洗面台、キッチンなどにも使用されています。
モールテックス天板の魅力は、なんといっても左官仕上げならではの独特のマットな質感と、深みのある色合い。
無機質なコンクリート風の表情を楽しめるだけでなく、柔らかなトーンやカラフルな色味にも対応できるため、インテリアや好みに合わせたデザインをオーダーメイドできる点が大きな特徴です。
また、耐水性に優れており、水分や汚れが浸透しにくくコーヒーやワインをこぼしてもサッと拭くだけでお手入れが完了します。さらに、コンクリートの1.5倍の強度があるため、カトラリーなどで傷がつきにくく、日々の使用で気兼ねなく扱えるのも魅力です。
デザイン面では、左官職人の手作業で仕上げるため、一台ごとに異なる表情を楽しめます。
マットでナチュラルな仕上がりはもちろん、ムラ感を強めたりと表現の幅が広いのがモールテックスの大きな強みです。これにより、インダストリアルテイストやモダンスタイル、北欧ナチュラルなど幅広いインテリアにフィットします。
一方でデメリットもあります。
左官仕上げのため、施工は認定を受けた左官職人が行う必要があり、施工コストが高くなる傾向にあります。
また、非常に硬い素材ですが、角やエッジ部分は強い衝撃で欠けてしまう可能性があり、取り扱いにはある程度の注意が必要です。
さらに、防汚性は高いものの、酸性であるワインやお酢などを含め、水など液体状のものが付着してそのまま放置してしまうと表面が変色して染みになる恐れがあるため、少し気を遣う必要があります。
オイル仕上げの木製テーブルと同様に保護剤を塗布するなどメンテナンスが必要となる素材となります。
それでも、モールテックスは他の素材にはない独自の質感や存在感を持っており、自分だけのオリジナルテーブルを作りたい方や、空間にモダンなアクセントを加えたい方にはぴったりの素材です。
デザイン性と実用性を兼ね備え、長く愛着を持って使えるのがモールテックス天板の大きな魅力といえるでしょう。

セラミック天板の特徴
セラミック天板は近年のダイニングテーブル市場で注目を集めている素材です。その最大の魅力は圧倒的な「耐久性」と「耐熱性」。
セラミックは高温で焼成されるため、非常に硬く傷がつきにくく、熱々の鍋やフライパンを直接置いても変色や変形の心配がほとんどありません。忙しい食卓での扱いやすさはもちろん、小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使用できます。
また、セラミックは水分や油分をほとんど吸収しない特性があり、飲み物やソースをこぼしても染み込まず、サッと拭き取るだけで清潔な状態を保てます。
表面は硬度が高く、包丁などで直接切っても傷が入りにくいのも大きなメリットです。
デザイン面では、大理石調やコンクリート調・単色など多彩にあり、高級感がありながらもスタイリッシュな印象を演出できます。
一方で、硬すぎるがゆえに強い衝撃を受けると欠けてしまう可能性がある点は注意が必要です。しかし日常的な使用で割れる心配はほとんどなく、メンテナンスフリーで長く使える点は他素材にはない大きな魅力です。
また、素材自体がかなり重量があるので、お引越しや模様替えの際の移動が大変という点と、食器などを天板に置く際の音が気になる…という場合もございます。
セラミック天板は、機能性と美しさを兼ね備え、デザイン性を大切にしたい方や手間をかけずに長く使いたい方に特におすすめできる天板素材と言えるでしょう。

HPL(高圧ラミネート)天板の特徴
HPL(高圧ラミネート)は、家具や建材に広く使用されている化粧板で、耐久性とデザイン性を兼ね備えた素材です。木繊維を樹脂含浸させ、高温高圧で圧縮することで硬く頑丈な化粧面材を作り出しています。
ダイニングテーブルの天板に使われるHPLは、耐摩耗性・耐傷性・防水性に優れており、ナイフやフォークなどの金属によるひっかき傷がつきにくく、頑丈です。飲み物をこぼしても染み込まずサッと拭き取れる手軽さも魅力です。
日々の食事や作業で汚れやすいダイニングテーブルに最適な素材と言えるでしょう。
また、高圧ラミネートの大きなメリットは豊富なデザインバリエーションです。
木目調、大理石調、単色、パターン柄など様々な仕上げが可能で、好みやインテリアのテイストに合わせて選べます。
近年では表面にリアルな質感を再現した3Dエンボス加工のHPLも登場しており、木や石のような自然素材の見た目を楽しみながら、お手入れ性やコストパフォーマンスを両立できます。
一方で、天板の厚みや種類によって重量があるのがデメリットです。テーブルを組み立てる際や移動させるときは、大人2名以上で行うのが好ましいです。
また、HPLは表面が非常に硬く加工されているため、日常使いでは傷がつきにくい一方で、一度ついた深い傷や欠けは補修が困難です。削って直すこともできないので、注意が必要です。

3素材の比較ポイント
それぞれ魅力のある天板素材ですが、見た目だけで選ぶと「思っていたのと違った…」なんてことも。そこで、実際に使うときに気になる「キズのつきにくさ」や「お手入れのしやすさ」など、重要なポイントを比較してみました!ライフスタイルや好みに合わせて、ぴったりの素材を見つけてくださいね。
比較ポイント | モールテックス | セラミック | HPL(高圧ラミネート) |
デザイン | 単色(96色)。 独特なムラ感がある | 単色や石目調など。色・柄の再現性が高い | 単色や石目調・木目調など豊富にある。 |
耐傷性 | 高いが、強い衝撃で欠けることもある | 非常に高く、傷がつきにくい | 比較的高いが、深い傷には注意 |
耐熱性 | 直接置くと変色や劣化の原因になる | 直接置いても変色や劣化はおきにくい | そこそこ強いが、鍋敷き推奨 |
耐水性 | 耐水性はあり。保護剤使用でさらに強くなる | 水分の吸水率はほぼ0% | 耐水性は強い |
耐汚性 | 保護剤を使用していれば汚れはつきにくい | 汚れに非常に強い | 汚れに強いが放置すると染みになる |
重さ | そこそこ重量はある | かなりの重量がある | そこそこ重量がある |
メンテナンス | 専用の汚れ防止剤・保護剤でお手入れ | 水拭きで簡単。メンテナンスフリーに近い | 水拭きでOK。 |
経年変化 | 風合いが深まり個体差が楽しめる | 変化しにくく、見た目を長くキープ | 基本的に変化なし(色褪せもしにくい) |
価格帯 | やや高め | 高価。素材・加工ともに高コスト | 安価で実用性が高い |
おススメの人 | 自分だけのデザインを楽しみたい方 | メンテフリーで高級感を求める方 | 実用性&コスパ重視の方 |
あなたにおすすめの天板はこれ!
ダイニングテーブルの天板素材には、それぞれに魅力的な特徴があります。自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことで、長く快適に使えるお気に入りの一台に出会えるはず。
ここでは、モールテックス・セラミック・HPL(高圧ラミネート)の3素材の特性から、どんな方におすすめなのかをわかりやすくご紹介します。
✔ デザイン性と唯一無二の質感を求めるなら「モールテックス」
職人の手仕事で仕上げるモールテックスは、左官仕上げならではのムラ感や質感が大きな魅力。カラーは96色あり、「自分だけのテーブルを作りたい」「空間に個性を持たせたい」という方にはぴったりです。ナチュラル、モダン、インダストリアルなど、幅広いテイストにもマッチします。多少のメンテナンスが気にならない方、素材感を楽しみたいという方におすすめです。

✔ とにかく丈夫で手入れを楽にしたいなら「セラミック」
セラミック天板は、キズや熱、汚れに非常に強く、メンテナンスがほとんど不要。熱い鍋を置いても平気で、調味料をこぼしても染みにならず、包丁で切っても傷つきにくいという優秀さが魅力です。見た目も高級感があり、大理石調など洗練された印象のデザインも豊富。小さなお子さまのいるご家庭や、忙しくても家を美しく保ちたい方にとっては、まさに理想的な天板です。

✔ コストを抑えつつ見た目も重視するなら「HPL(高圧ラミネート)」
HPL天板は、木目調や石目調などのデザインが豊富で、見た目の美しさと実用性を両立できるコストパフォーマンスの高い素材です。耐傷性・耐水性にも優れ、日常使いには十分なスペックを持ちつつ、価格は比較的抑えられるため、初めてのダイニングテーブルや買い替えを検討中の方におすすめ。

まとめ
ダイニングテーブルは、毎日ごはんを食べたり、家族や友人とおしゃべりしたりする、暮らしの真ん中にある家具。だからこそ、天板の素材選びはとっても大切です。
左官仕上げのモールテックスは、他にはない独特の質感が魅力。空間に個性をプラスしたい人や、素材感を楽しみたい方にぴったりです。セラミックはとにかく丈夫でお手入れが楽ちん。熱や汚れに強いから、小さなお子さんがいるご家庭にもおすすめです。そしてHPLは、見た目もキレイで扱いやすく、それでいて価格もおさえられる“ちょうどいい”存在。初めてのテーブル選びにも安心です。
どの素材にも良さがあって、何を重視するかで選ぶポイントは変わってきます。デザインの好みはもちろん、暮らし方や使うシーンを思い浮かべながら選んでみてください。「これにしてよかった」と思える一台が、きっと見つかるはずです。
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