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モールテックス家具って実際どう?お客様からよくある質問に答えます※5/29更新



無機質でスタイリッシュな印象が魅力の「モールテックス家具」。
ダイニングテーブルやカウンター、洗面台など、さまざまな空間に取り入れられるようになり、
最近ではメディアやSNSでも見かける機会が増えてきました。
見た目の美しさはもちろん、デザインの自由度や機能性も高く、「気になっているけれど、実際のところどうなの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなモールテックス家具に関する「よくある質問」をまとめてご紹介します。
「水や熱に強いって本当?」
「子どもがいる家庭でも大丈夫?」
「お手入れは面倒じゃない?」…といった購入前に気になるポイントをわかりやすく解説。
デザイン性だけでなく、実用性もしっかりチェックしたい方にぴったりの内容です。

初めてモールテックス家具を検討されている方はもちろん、リノベーションやオーダー家具を考えている方にも役立つ情報をお届けします。ぜひ参考にしてみてください。

目次

①欠けたりしますか?
②水や熱・汚れに強い?

③メンテナンスをする頻度は?
④ビニールマットを敷いたほうがいいですか?
⑤モールテックスにアルコール除菌は大丈夫ですか?


①欠けたりしますか?

モールテックスは、モルタルに特殊な樹脂を混ぜたもので、
それを左官仕上げで下地に厚さ2mmほどで施工されています。
セメントの質感を持ちながら曲げやたわみに非常に強く、
2mm程度の薄塗りでもコンクリートの約1.5倍の強度があり、
角の欠けや表面の削れが発生しにくい材質となります。
ただし、重量のあるものや固くて先端が尖った様なものを落としてしまうと、
欠けや傷がついてしまう恐れがございますのでご注意ください。

※製作された商品の中には、角に欠けのような仕上がりの箇所もございますが、
モールテックスの強靭性・防水性などに問題はございませんので、1つの味としてご了承ください。


②水や熱・汚れに強い?

モールテックスは「水」「熱」「汚れ」に対して高い耐性があることで知られており、家具や内装仕上げ材として人気があります。
ただし、“強い=完全に安心”ではないので、特徴を正しく理解して使うことが大切です。
以下にそれぞれの項目について詳しく解説します。

【水への耐性】

モールテックスは防水性能が高いため、洗面台や浴室、キッチン、屋外などにも使われています。
ただし、防水性があるからといって水や液体を長時間放置しておくと染み(汚れ)になってしまいます。
防水性をさらに高めるには、モールテックス専用の保護剤やコーティングを施すことで染みや汚れがつきにくくなります。
綺麗な状態を保たせるには、定期的なメンテナンスが必要となりますので、ご注意ください。

【熱への耐性】

モールテックスは熱にはある程度強いが注意が必要です。
料理が盛られた温かいお皿やマグカップ程度であれば問題ありませんが、
鍋やフライパンなど高温のものを直接置くと変色や跡が残る可能性があります。
また、モールテックス専用の保護剤「ビールワックス」を施した直後に温かいものを置くと、
その部分のワックスが溶けだして染みになる可能性がございますので、
ワックスが完全乾燥してから置くか、鍋敷きやコースターの仕様を推奨します。

【汚れへの耐性】

保護剤を施している状態なら強いです。
保護剤が施されていない素の状態のモールテックスは汚れに弱いので、
定期的なメンテナンスができていれば、汚れはつきにくいです。
ビピュールやウレタンでコーティングされた状態(塗膜系の保護剤)なら問題ないのですが、
レペルオイルやビールワックスなど浸透系の保護剤が塗られたモールテックスは始めこそ液体や汚れを弾いてくれますが、長時間放置しておくと染みになってしまうので、すぐに拭き取るのが鉄則です。


③メンテナンスをする頻度は?

モールテックスの性質を末永く発揮するために、
定期的なメンテナンスをおすすめしております、
弊社の商品はオイル仕上げをしたうえでワックスがけをしてお届けしておりますが、
その後のお手入れ方法として、日常的にしていただくお手入れと、
年に3,4回ほどしていただくお手入れがございます。

【日常的なお手入れ】

普段は固く絞った布巾の水拭きでも大丈夫なのですが、
水滴が残った状態ですと染みが残る可能性がありますので、
水拭き後は乾いた布巾で拭き取っていただくのをおススメしています。

より高い防汚性・保護性を高めるには、モールテックスの汚れ防止保護剤となる
「フィニッシュSA」を使ったお手入れ方法をおススメしております。
フィニッシュSAとは、石鹸をベースにした保護剤で、
水100mlに対してフィニッシュSAをティースプーンで2,3杯ほどよく溶かした溶液を使って、
テーブルを拭いていただき、そのまま乾燥させていただく方法です。
落ちにくい汚れが付いてしまった場合は、原液を使っていただいても大丈夫です。

つかいはじめの1か月はこまめにフィニッシュSAを使うことをおすすめしております。
フィニッシュSAは、モールテックス表面に塗れば塗るほど石鹸成分がコーティングされ、
汚れがつきにくくなっていきます。
天然木家具で言うところの、ソープフィニッシュ仕上げのようなものですね^^

▲フィニッシュSA

【年に3,4回程度のお手入れ】

モールテックスの専用保護剤となる「ビールワックス」を使ったお手入れで、
表面に膜を形成し汚れの沈着を防ぐ保護剤となります。
水分・油分どちらにも高い効果を発揮してくれて、即効性があります。

使い方は、ウエスやスポンジにワックスを少量を取っていただき、
モールテックス表面に薄く延ばすように擦りつけていきます。
塗布後、30分ほどで乾きます。
最低でも年に3~4回ほど塗っていただくのをおススメしています。
ワックスのニオイが強いので、換気を十分におこなってください。(個人的には好きな香りです。)

▲ビールワックス

④ビニールマットを敷いたほうがいいですか?

モールテックスは防水性のある材質で、オイル仕上げやワックスなど保護剤を施すことで、
さらに高い効果を発揮してくれます。
ですが、水分や油分をそのまま長時間放置しておくとシミになってしまいます。
テーブル表面についてしまった水分や汚れなどをすぐにサッと拭き取ればシミにはなりませんが、
お食事中とあれば、水分や油分がはねたりしてどうしても付いてしまいますよね^^;
そのたびに拭き取るのもストレスになったり…。

そんな場合は、テーブルサイズに合ったビニールマットを敷くのもありです。
ビニールマットを敷けば、その都度汚れを拭き取る手間もなくなり、
傷がつく心配もなくなり、お手入れをする必要もなくなるなど、
たくさんのメリットがございます。
ですが、ビニールマットを敷くことでテーブル表面に光沢感がでてきたり、
せっかくのモールテックスの素材感を味わえなくなったりというデメリットも生まれます。

また、小さい子どもがいる場合は、ビニールマットがあると安心して使える手軽で有効な保護手段と言えます。
おもちゃやカトラリーなどでテーブルをガリっとしてしまうのを防ぎ、
飲み物や離乳食をこぼしても、ビニールマットがあれば直接テーブルに触れずに済むことができます。

ただし、ビニールマットを敷いたからといって完璧に保護できるわけではないため、
日常的な拭き取りや定期的なメンテナンスとあわせて使うのがベストです。

▲テーブルサイズに合わせたビニールマット。光沢感があります。
▲マットの角は丸みをつけています。

モールテックスにアルコール除菌は大丈夫ですか?

モールテックスにはアルコール除菌やスプレーのご使用を控えていただくようお願いしております。
弊社ではビールワックスを塗布して出荷しておりまして、アルコールの成分がそのビールワックスを溶かしてしまう恐れがありますので、ワックスがなくなってしまった箇所は汚れが浸透しやすくなってしまいます。

ビールワックスに限らず他の保護剤が施されたモールテックスにおきましても、アルコールの影響で
変質や変色の恐れがございますので、おススメしておりません。

以上、お客様よりよく聞かれるご質問をご紹介いたしました。
モールテックスも天然木家具同様のメンテナンスが必要なもので、
使えば使うほど味わい深くなる材質になります。
メンテナンスをするたびに、”このモールテックスを育てている”と、
愛着がわいてくるのではないでしょうか。

ちょっとした手間が、やがて暮らしの楽しみに変わっていく。
モールテックスは、そんな「手をかける喜び」を感じられる素材です。
ぜひ、暮らしの中でゆっくりと味わいを深めていってくださいね。

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