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オーダーキッチンの進め方(第2部)
「家具から始める家づくり」リーフの猪倉です。
前回からかなり間が開いてしまいましたが、オーダーキッチンの進め方の続きです。
前回はオーダーキッチンのメリットデメリット、価格についてお話しさせていただきました。
今回は第2部として
第2部
3.オーダーキッチン相談の進め方
4.オーダーキッチンの契約
のお話をさせていただきます。
3.オーダーキッチン相談の進め方
オーダーキッチンを検討し始めた時に何からすればよいでしょうか。
順を追ってお話しいたします。
新築、リフォーム工事の場合は工務店に導入可能か確認する
まず確認しておかないといけないのは、新築工事やリフォーム工事に伴ってオーダーキッチンを検討される場合、主体工事を行う工務店、ハウスメーカーさんに、導入が可能かどうか確認することです。
この導入の形態は大きく分けると2つあり
一つが施主支給、もう一つが随時契約
という形になります。
施主支給
建設会社によっては、自社の取り扱いのあるメーカーのキッチンしか採用を認めていないところが少なくありません。
通常の商流では
建築主 ⇒ 建設会社 ⇒ 建材商社 ⇒ キッチンメーカー
といった流れなのですが、オーダーキッチンの場合は上記の流れとは別に
建築主 ⇒ オーダーキッチンメーカー
という流れができることになります。
このように、建築主が直接キッチン工事をオーダーキッチンメーカーに発注するのが施主支給です。
この場合、建設会社側としては本来得られる利益が削られることもあり、断られる場合も多いです。
そこの建築会社と契約する前に、「オーダーキッチンを検討している」ことを伝えておく方がよいでしょう。
随時契約
こちらは、オーダーキッチンメーカーがその現場だけ、建築会社と契約を交わし、建築会社から販売代金を回収する形です。
建築主 ⇒ 建設会社 ⇒ オーダーキッチンメーカー
という流れになります。
いずれの形になるかは、オーダーキッチンメーカーによっても違いますし、建築会社によっても違います。
オーダーキッチンの納期を確認しておく
次に大切なのが納期の確認。
大手メーカーのシステムキッチンと違い、一品生産のオーダーキッチンは仕様が決まって発注をかけてから、現場に搬入されるまで数か月かかることもざらです。
また、新築工事の場合は、着工の段階でキッチンの位置、特に給排水間の位置やレンジフードの位置、必要な電気コンセントの種類、数などが必要です。
逆算すると、遅くとも建築工事の着工時点でキッチンの最終図面が確定しておかなくてはなりません。
建築会社さんへ着工時期を確認して、余裕のあるスケジュールで挑みましょう。
オーダーキッチンの商流と納期が確認出来たらこれで安心して本来の打ち合わせがスタートです。
4.オーダーキッチンの契約
キッチンの打ち合わせが終わり、仕様が確定したらいよいよ契約です。
前項でお話しした、施主支給と随時契約ではそのやり方が変わってきます。
施主支給の場合の契約
契約は建築主とオーダーキッチンメーカーとの間で取り交わすことになります。
多くの場合、製作図面を承認して制作に取り掛かる場合に前受金を請求されます。
その場合は取付工事が完了して残金をお支払いたしいます。
オーダーキッチンメーカーによっては、契約の段階ですべての金額を支払うところもありますので確認しておきましょう。
新築工事の場合、住宅ローンを利用することが多いかと思いますが、施主支給の場合のお支払は、住宅ローンのスケジュールでは間に合わない場合が多く、自己資金で準備をしておく必要があることも注意が必要です。
随時契約の場合
随時契約の場合は、建築会社とオーダーキッチンメーカーとで契約を結んでいますので建築主さんとの契約は不要です。
施主支給と比べると、契約やお支払の手間などが省けるので建築主にとっては安心です。
次回は、第3部として、オーダーキッチンの施工と保証に関してお話しさせていただきます。
お楽しみに!
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株式会社リーフ 代表 猪倉 厚
~私は幸せになる家を造る建築士です~
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