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魅せるシューズ収納の施工事例
家具から始める家づくり、リーフの猪倉です。
ようやく大阪狭山店(LEAF VILLAGE)への移転作業も落ち着き、久々のブログ再開です。
今回は、「魅せるシューズ収納」の事例をお届けいたします。
3年前のリフォーム時に大掛かりなオーダー家具、キッチンを納品させていただきました。
実は、このサイドボードの納品時に、ご主人から
「玄関ホールの壁にシューズをディスプレイしながら収納したい」
というご要望をいただいていました。
魅せるシューズ収納のご要望をいただく
以前、納品させていただいたシューズボードの左隣の壁です。
漆喰仕上のぬりかべなので表面が凸凹しているのも考慮しなければなりません。
また、壁面にボックス型のディスプレイが固定されているのでこちらもうまく避けながらデザインする必要があります。
最初のイメージ
オーダー家具を造る時や、ご新築、リフォームなどでも最初に必要なのはイメージの共有です。
O様からはいろんな参考画像をいただきました。
ボックスを造って収納するタイプや
折りたたみ可能な板を使うタイプなどなど。
それに合わせて何枚かご提案図を描いてみます。
しかし、なかなか自分自身もO様も納得いただくようなデザインが出来上がりません。
苦悩の時期です(^^;
1枚の写真から
その時にこのようなイメージ画像が送られてきました。
桟木を壁に取り付けて、その隙間に板を差し込むタイプです。
なるほど、これなら使えそうです。
しかし
- 塗り壁の凸凹面には桟木がまっすぐにつかない。
- シューズを置く棚板を斜めにしたいという初期からの要望に応えられない
という問題がありました。
ここから、リーフの家具製作をいつもお願いしている工場の工場長と相談が始まります。
壁の凸凹な関してはいったん縦桟木を壁の中にある間柱の一に合わせて取り付ける
という案がまとまりました。
立面のデザインも、下駄箱やウォールラックを割けながら面白い形になるように
「グランドピアノ型」(この名称は図面を見た時にご主人に付けていただきました^^)
最後まで残った課題の
「棚板を斜めにする」は桟木の隙間に余裕を持たせて棚板の奥に引っ掛かりの部分をつける」
ことで解決。
そして出来上がった施工図面がこちら。
横の桟木の寸法がすべて異なる、かなり制作には手間暇のかかるデザインです。
いよいよ完成取付
製作期間2か月を経て、ようやく8月のお盆前に完成取付させていただきました。
取付完了後、帰社すると、O様から実際にシューズをディスプレイした写真を送っていただきました。
最初はなかなかデザインアイデアが浮かばず、苦労いたしましたが、O様とのイメージのやり取りの中でこのようなデザインが生まれてきました。
いつも思うのですが、オーダー家具やオーダーキッチン、注文住宅も、決して設計者一人でデザインを生み出すものではなく、依頼されたお客様と設計者との間でのやり取り、コミュニケーションで壁打ちを繰り返しながら徐々に生まれてくるものであると思います。
また、そうやって生まれてきたデザインは私たち設計側と依頼されたお客様、また製造でのアイデアを出してくれた製造側との3見一体での作品でもあります。
O様とのお仕事はいつもこのようなデザインに対する基本を思い起こさせてくれるものでした。
O様、今回も大変ありがとうございました!
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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
大阪狭山ショールーム(LEAF VILLAGE)
1階オーダー家具 Leaf Furniture & Kitchen
2階高性能注文住宅 Leaf Architecture
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