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家具の町、広島府中へ ~家具業界の栄枯盛衰~


「家具から始める家づくり」リーフの猪倉です。

定休日だった昨日、広島県の府中市まで行って来ました。

今、お造りしているオーダーキッチンの細部の打合せです。

もちろん、メールや電話、FAXなどでもやり取りはできるのですが、いろいろと細かい調整確認が必要な内容となるとやはり、直接会って話するのが一番。

自宅のある河内長野市からは約300キロですが、以前は婚礼箪笥のメッカだった府中。20年ほど前は年4回ほどは展示会に通っていたところです。

当時と比べると交通状況は飛躍的によくなったので一人の運転でも楽々いけました。

 

 

朝一番で工場に入りたかったため、自宅を午前3時ぐらいに出発。

阪神高速や中国道の渋滞を避けるためにはこれぐらい早めに出て岡山県内のサービスエリアで仮眠をとるほうが体が楽です。

早朝に出たおかげで、エアコン入れずとも涼しく、道路も快適に走れました。

途中、何回か仮眠休憩を取りながら午前9時過ぎに府中市内の工場到着!

 

 

工場の社長さんや工場長とも細かい打合せが出来、樹種のサンプルももらうことができました。懸案だった検討事項もいろいろと解決策が見え、お客様に提案することが出来そうです。やはり、実際に会って相談するっていうのは大切です。わざわざ来たかいがありました。

用件を済ませた後は少し工場を見学させてもらいます。

著名なインテリアショップのOEM家具やら、知り合いのインテリアショップのオリジナル家具など見ることが出来ました。

 

 

せっかく、ここまで来たので直ぐ帰るのももったいなく、もう一軒の家具工場へ移動。こちらでも、社長さんといろいろな話をすることが出来ました。

この工場の社長さんは彼がまだ営業マンだったころ、30年近く前からの知り合い。当時と比べると家具業界も様変わりです。工場内を見せてもらうと、ちょうどお願いしていたキッチンカウンターが出来上がっていたところでした。

ブラックチェリーの無垢板の光沢がとても美しいです。

キッチンバックカウンター。天然木ブラックチェリーのオイル仕上。

 

冒頭にも話しましたが、広島の府中といえばかって婚礼家具が全盛期だったころ、「高級婚礼ダンス」の生産地として活況を呈していました。街のあちこちに家具メーカーの看板が立ち並び、関連商品であるドレッサーのショールームもありました。

しかし、ライフスタイルの変化に伴い、いわゆる「婚礼タンス」需要は激減。多くの家具工場が閉鎖、倒産の憂き目にあいます。

その中でも、いくつかの工場が建具や造作家具などの建築分野に事業を転換。もしくは、プレミアムなリビングダイニング家具に特化して存続されてます。

弊社はオリジナル家具を企画販売していますが、アパレルでいうところのファブレスメーカー。製造は広島府中や福岡大川などの伝統的家具産地の家具工場さんたちと昔からのネットワークを生かして作っていただいてます。

家具業界に限らずいえることでしょうが、やはり企業は「変化対応型」でないと存続はできません。かっては家具工場の看板が立ち並んでいた府中の町中を通りその思いを一層強くしました。

変化を楽しみ、理念を深め、新しい分野を創造する。

実はこれが「家具から始める家づくり」というキーワードに込められた思いでもあるのです。

 

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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
リーフアーキテクチャ(リーフ住宅事業部門)ブログはこちら

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