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黒い輪染みのある無垢材テーブルメンテナンス


こんにちは!家具の修理・メンテナンス担当の中津井です。

前回の記事、“メンテナンスの秋、到来!?”で書いたように、

去年同様、秋になるとなぜか家具の修理・メンテナンス依頼が一気に増えるのですが、

本日は、そんなたくさんメンテ依頼があった中のひとつをご紹介いたします。

まずはこの写真をご覧ください。

 

シャルドネのガレッタシリーズで、ブラックチェリー材のダイニングテーブル。

ぱっと見はとてもキレイな状態ですが、

テーブルの右側をよく見ると、黒と白の染みが…

近づいて見てみると…!!

 

 

 

こ、これは、すごい…!

今までダイニングテーブルやセンターテーブルの輪染み・汚れなどのメンテナンスをいくつかやってきましたが、

ここまで広く濃く染みになっているのは初めて見ました。

お客様に、ここに何を置かれていたのか聞いたところ、

ブリキでできたミルクポッドを置かれていたようです。

 

 

中に水をいれた状態で数日間置かれ、

その間に少しづつ水が漏れていたようで、

気付いた頃にはこのような状態になっていたとのこと。

さらにお客様自身が重曹で染み抜きをされたようで、

その拍子に染みがもっと広くなってしまい…。

お客様はこのテーブルを大事に大事に使われていたようで、

多少染みが残っても構わないので、キレイにしていただきたいと依頼されました。

なんとしてでもこの染みを取り除いて、お客様の喜んでいる姿を見たい!!

そう思いながら手強い輪染み消しに挑んだメンテナンス当日!

今回はお客様のお家のガレージでメンテナンスすることになっていましたが、

なんとその日は台風18号が日本列島を縦断しようとしている直前の時でした!

近畿地方は夕方から雨、夜から大荒れの天気になるとのことで、

雨が降る前に急いでメンテナンスをする必要がありました。

テーブルの脚を外して天板のみをガレージへ運び、メンテナンス。

 

 

サンダーで染みの部分を集中的に研磨し、全体的にも研磨。

始めは粗目の番手(#120→#240)で、徐々に細かい番手(#320→#400)で研磨していき、

最終的に#1500の紙ヤスリでツルツルに仕上げました。

 

 

 

綺麗に木の粉を取り除いて、オイル仕上げをしてメンテナンス完了!

風がそこそこ強かっただけで、心配していた雨は全く降らずでよかったです^^

問題の黒い輪染みがあった箇所は…

 

 

多少、染みが残っていますが、かなり奥の方まで染み込んでいるようで、

これ以上研磨すると凹凸ができたり色のバランスもおかしくなりそうなので、

お客様にご説明して、ここまでの研磨にいたしました。

この状態でもお客様はとても喜んでいらっしゃいました^^

ご家族様の様々な思い出を刻みながら、

これからもずっとこのダイニングテーブルを大事に使っていただけると嬉しいです☆

I様、この度は家具のメンテナンスのご依頼をいただき、ありがとうございました!!