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おススメ本「ホントは安いエコハウス」



 
「家具から始める家づくり」リーフの猪倉です。
今回は、これから家づくりを考える人におススメの本をご紹介いたします。
兵庫県明石市で1級建築士事務所松尾設計室を主宰されている松尾和也さんの著作
「ホントは安いエコハウス」です。
 

2014年12月に訪れた箕面森町の家

 
住宅における高気密高断熱の必要性を、本来の意味の「エコ」の観点から説いてこられた松尾さん。
実は、2年半前に、松尾さん設計の住宅の完成見学会に行く機会がありました。
場所は大阪府の北部、箕面森町(みのおしんまち)。
12月の厳寒期にお家の中に入ると、エアコン1台で家全体が優しい暖かさに包まれていることに感動しました。
床暖房などの機会に頼らす、太陽の熱をうまく取り込むパッシブ手法と、十分な高気密高断熱工法によって、家本体の性能を高めることで家の資産価値も守れるし、ランニングコストも安くつく。
断熱や気密が不十分なままエアコンをガンガンつけたり、床暖房に頼ることは電気エネルギーを消費することにつながりますが、その電気エネルギーも元をただせば中東からはるばるタンカーに乗ってやってくる原油が材料。その運賃コストがすべて一般家庭が負担しているわけです。
この、松尾さんの見学会を境に自分の住宅性能に対する考え方が大きく変わりました。
 

リノベーション住宅推進協議会のHPより https://www.renovation.or.jp/renovation/stock/

 
最近、リフォームやリノベーションが流行りで取り上げられていますが、日本は中古住宅の流通市場が欧米のそれに比べてまだまだ低いです。
それには様々な原因がありますが、日本の建物が欧米のそれに比べ、基本的な性能(気密断熱)が劣っているために、再使用に耐えないのが主要な要因だと私は考えています。
逆に言えば、本当に日本にリフォームやリノベーションが付随する中古住宅市場が活性化するためにはこれから新築住宅の主流になるであろう断熱性能に優れた家が増えてからになるのではと思います。
日本の現状が、どれほど世界と比べ遅れているか。
家の断熱性能の無さがヒートショックなどで人体に及ぼす影響。
家を建てるときは多少コストがかかっても、ランニングコストや資産価値を考えると結局安いエコハウス。
これらの点を今回の松尾さんの本は読みやくくまとめられています。
マイホーム建設をお考えの方だけでなく、設計、営業、工務問わず、住宅業界に携わる方々、また建築を志す学生さんにぜひ読んでほしい、おススメの本でした。
 
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*:..。o○ 家具から始める家づくり ○o。..:*
株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ(シャルドネ大阪南港)
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