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リユース家具のメンテナンス 中編


こんにちは!家具の修理・メンテナンス担当の中津井です。

先日、リユース家具のメンテナンス 前編として、

リユース家具の紹介や汚れ・傷の状態などを書かせていただきましたが、

今回はこのリユース家具を使って、天然木家具の研磨や凹み傷の修復の仕方など、

メンテナンス方法をご案内したいと思います。

 

まずは、家具の掃除と分解から始まります。

この家具は14年も使っていただいたものですが、

汚れや傷はほとんどなく、ほこりを払って、柔らかい布で拭くだけでした。

落書きやこびりつきがあれば、メラミンスポンジ等でこすって汚れを落とします。

ガラスの入った扉や引出しを全て外して、

取っ手や丁番も外して、いよいよ研磨開始です!

 

いつもは紙ヤスリを使って研磨するんですが、

サイズが大きいので、今回は電動サンダーで研磨していきます。

はじめは目の粗い番手で、全体的に研磨していきます。

 

▲やすりがけ前(引出し1)

 

▲やすりがけ後(引出し1)

 

▲やすりがけ前(引出し2)

 

▲やすりがけ後(引出し2)

 

▲やすりがけ前(前倒し扉)

 

▲やすりがけ後(前倒し扉)

 

 

 

全体的に研磨しましたが、まだ少し傷跡や汚れがあるので、

これから2回目の研磨に入って、最終的に細かい番手で仕上げ研磨を行います。

電動サンダーにダクトバッグがついているので、そんなに粉塵は舞いませんでしたが、

ヤスリがけをする際は、窓を開けて通気を良くし、必ず保護メガネ、防塵マスクを着用しましょう!

 

次は凹みキズの修復方法の紹介です。

このリユース家具の引出しに小さな凹みキズがありました。

 

 

この凹みキズを完全に直すとまではいきませんが、

ある程度目立たなくさせることはできます。(無垢材に限ります)

準備するものはこちら↓↓

 

・お水  ・濡らした布  ・アイロン

 

まずは、凹んだ箇所に水を数滴垂らし、少し時間をおきます。

凹んだ箇所に濡らした布をあて、その上からアイロンで5~10秒間ほど押し当て、離す。この作業を2,3回ほど繰り返します。

木が水分を吸って膨張し、凹み部分は改善されます。

 

 

 

小さな凹みキズだったので、作業時間は5分ほど。

気持ちを込めてメンテナンスした結果…

 

凹み傷はほぼキレイに直りました!!!

触ったかんじは少し凹凸感はあるものの、見た目はすごくキレイになりました!

もう一度、研磨して仕上げれば、見た目も感触もそこに凹み傷があったとはわからなくなると思います^^

 

今回は研磨と凹み傷の修復方法についてご紹介しましたが、

今の段階でもかなりキレイになったと思います。

これから2回目の研磨と、細番手の研磨で仕上げて、

ラストにオイル仕上げをして完成です!

次回の後編ではオイル仕上げのご紹介と、

キレイになったリユース家具の全貌をお届けします。