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あなたにとって『家』ってなんですか? ~3~


僕たちの店に来ていただいたお客様によく言われる言葉がある。
「木のにおいがして気持ちいい~」
僕たちのお店には天然木のオイル仕上の家具やキッチンを展示しているが、リフォームや新築を検討いただくお客様のために、床や壁、建具にも、実際に現場で使う無垢板フローリングや塗り壁、木の扉を使っている。
それらで造られた空間はそこでずっと過ごしている僕たちが当たり前すぎて忘れてしまうほど、自然の香りに包まれている。たまに、新築まもない大規模商業施設に行くと新建材のにおいで涙が出てくるほどだ。食の安全が言われ、食品添加物にはみんな敏感になっているのに、一番摂取量の多い住宅の空気についてはそこまで関心がないように見えるのは気のせいだろうか。
健康住宅、自然素材住宅と呼ばれるものは世の中にあふれてはいるけれど、そこにキッチンや家具が入ったとたんにちぐはぐな感じがして台無しになる例も多い。見た目もそうだし、空気環境を考えてもそうだ。住宅はそこに入れる家具やキッチン、照明やカーテンまで含めて初めて完成するものだから、インテリアまで考えた家づくりが大切だし、インテリアから考えた家づくりの発想が大切だと思う。
シェルターとしての性能はきちんと満たしたうえで、おいしい空気で、深呼吸のできる家。
子供たちが裸足りで走り回りそのまま床でごろ寝ができる家。
傷がついてもアイロンがけでメンテできる床や家具を使い続けることで物を大切にする心が育まれる家。
いわば『五感を育む家』
視 フェイクではない本当の木目や塗り壁のこてむらで1/fのゆらぎを感じ
聴 木のきしむ音、木のなく音、生きている素材にくるまれている実感を感じ
触 素足、素肌でさわってもさらさらして気持ち良く
味 お届けしたテーブルをかじって立派な歯型を残してくれたがっちゃんがいました(食べれなくはないけど)
嗅 家に入った瞬間に木の香りに包まれ疲れた心も癒される
このような、将来世代を担う子供たちが五感を育み心も体も健やかに成長できる家こそが僕たちが今後提供していく価値なんだと思う。
決して数を追うことなく、一つ一つのご家族の幸せを育む家を丁寧にこれからも作ることができれば、と思う。

大阪でオーダーキッチンは大阪狭山市のリーフへ