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食器棚扉の蝶番交換と、木部破損の修繕に行ってきました!


こんにちは!家具の修理・メンテナンス担当の中津井です。

先日、食器棚の扉の蝶番交換と木部破損の修理作業を行ってきました。

本日はその時に行った作業の紹介になります。

 

蝶番と欠けた木部 蝶番と欠けた木部

 

天然木の食器棚扉の一部が欠けていますが、

すぐ隣にある蝶番に不具合があったため、

無理に扉を開けてしまい、このような状態になったそうです。

蝶番自体は完全に壊れていたため、新品と交換したのですが、

問題は欠けた木部の箇所。

 

欠けた部分の修繕作業

 

今までもこういう欠けてしまった木部の修繕作業はありましたが、

ここまで大きく欠けているのは初めてでした。

今回は、一つの欠片が綺麗に欠けていて、細々としたものが欠けていなかったのが唯一の救いでした。

まずは扉側の欠けた部分と、欠けた欠片側に残る“ささくれ”の除去から。

それから一度はめてみてピッタリと合うことを確認してから接着剤の塗布。

隙間なく、動かぬよう、シャコ万力でしっかりと固定。

 

シャコ万力

▲シャコ万力(まんりき):対象物を挟み込んで固定するための工具。

 

シャコ万力で固定

しばらく、ある程度固定されるまで放置。

シャコ万力を大きいものに変えて、扉の側面全体が見えるように万力の位置も変え、

固定された状態で研磨作業へ。

接着剤分の厚みがどうしてもでてくるので、その少しの“段差”を解消するために紙ヤスリで研磨しました。

使用した番手は、中目の#240→細目の#320→同じく細目の#400という順に。

 

紙ヤスリ

 

段差はなくなり、修繕部周辺はかなりつるつるになりましたが、

ここだけ磨いていては質感や見た目が他の部分と違ってくるので、

扉全体的に軽くですが研磨しました。

シャコ万力を外してオイル仕上げをして、ラストに新しい蝶番を取り付けて完了。

 

修繕後 新しい蝶番を取り付けました 修繕後

 

見た目に関してはよく見ると継ぎ目がわかってしまいますが、

綺麗に欠片を取り付けることができて良かったです^^

扉を開けるときにいつもと調子がおかしいな?と感じましたら、

無理して開けないように気を付けてくださいね☆