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パン教室キッチンのエスキース
右側の絵はヒアリングした敷地の形状から建物の配置を類推して書いたもの。そこから部屋の間口を類推し、キッチンとバックキャビネットの寸法を割り出す。
A様はもう10数年以上前からのお客様。
ずっと弊社の家具を愛用頂いている。
そのA様が昨日の日曜日にご夫婦でご来店。
聞けば、今の住居の近くに新居を建替えるとのことでした。
A様がお住まいの地域は大阪での人気の区域で土地がなかなか出ない。
ようやく見つかった土地が建築条件付きということで、キッチンの相談に来ていただいた。
生徒さんがかキッチンを囲めるようにシンクをコンロ側にどれぐらい寄せれるか検証するために書いた図。リビング側からはレンジフード用の壁の厚みを利用して天井にダウンライトを仕込んだディスプレイ棚の提案を。
「家具から始める家づくり」を考えよう
ほとんどの方が家づくりの際にいきなり住宅展示場やモデルハウスを見て回られ、
インテリアのことをあまり考えられないまま、建築本体の契約を急がされて話が進んでしまう。
建物が着工し、そろそろ家具を、と思ってもいろいろな障害ができている事に始めて気づかれる。
例えば
- 建築本体に予算をとられてインテリアに回す余裕がない
- 住宅ローンも申請済みでいまさらインテリアの予算を上乗せできない。
- インテリアショップが作っているキッチンや洗面台が見つかったけど今更変更できない。
- ソファやテレビボードなど気に入ったものが見つかったのに部屋のサイズに合わない。
- サイズもぴったりなのに納期が掛かるので引っ越しに間に合わない
などなどである。
特に私たちの造る家具などフルオーダーのものがほとんどなのでご注文頂いてから2カ月は掛かる。
キッチンや、ウォールキャビネット、造作テレビボードなどは内装仕上げ工事が始まる前に取付けることが多いから、着工の時にはすでにキッチンや家具図面が出来上がっていないと建物本体の工程にも影響を及ぼす。
「もう少し早くここにきとけばよかった」というお客様の声を聴く事が本当に多い。
バックキャビネット側の提案図。冷蔵庫スペースと、ガスオーブンの設置スペースから残りの壁巾の検討を付ける。圧迫感のある吊戸棚は少なめにしてディスプライ用のオープン棚を違い棚風に。室内窓も設置して自宅に併設予定の雑貨店の様子もうかがえるように工夫。
インテリアのイメージをつかんで家の打ち合わせを
A様はご新築にあたり、パン教室を自宅で開催したい、生徒さんみんなで囲めるようなキッチンを作りたい。ガスオーブンや発酵器など、使わない時は隠すように収納したい。と様々なご希望をお持ち。
まさに、来月から着工しようとしているマンションの自宅でパン教室を開催されているO様のリフォーム事例と同じだったので、そちらの図面も見て頂き、エスキースを重ねていく。
お話しながら、ラフだけどスピード優先で絵を描いていくと、段々とA様の頭の中に合ったイメージが現実化されていく。
実は建物の図面もまだ出来上がっていなかったA様。
新しい土地の大体のサイズをお聞きして、そこに建てられる大きさを想定して（おそらく2間間口だろう）スケッチしていった。
A様には「頭の中に合ったイメージがすっきりしました！」と大変喜んでいただいた。
この絵をもとに、工務店様と打合せを進めて行かれる予定です。
このように、建築の設計図ができる前であれば、理想のインテリアを実現する可能性がまだまだ残されている。
「家づくりを思い立ったらますインテリアを」という考えがもっともっと広まれば、理想のお住まいを実現できるお客様がもっともっと増えると思う。
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*:..｡o○ 家具から始める家づくり ○o｡..:*
株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ（シャルドネ大阪南港）
１級建築士事務所 大阪府知事(ロ)第22510号
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