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バイオマス発電の光と影

 

家具や、建築を扱うものにとっては木材はとても身近な素材だ。

もちろん私たちも、様々な木材を使っているが、家具用材はブラックチェリーやオーク、ウォールナットなど、海外からの輸入に頼る場合が多く、国産材の多くは杉などの針葉樹で家具よりは建築の構造材に使われる場合が多い。

先日のブログで、和歌山県田辺市の山間部でのあかね材の利用について紹介記事を上げていたが、その後、日経新聞の小欄で田辺市のバイオマス発電への取り組みについて書かれていたのが目に留まった。

バイオマス発電とは、ご存知の方も多いと思うが、資源エネルギー庁のホームページでは次のように説明されている。


バイオマスとは、動植物などから生まれた生物資源の総称。
バイオマス発電では、この生物資源を「直接燃焼」したり「ガス化」するなどして発電します。
技術開発が進んだ現在では、様々な生物資源が有効活用されています。


資源エネルギー庁「なっとく再生可能エネルギー」より

 

先のブログで紹介したあかね材が、本来は捨てられる運命の木材を何とか生かそうという試みであるのに対し、バイオマスでは燃料として燃やすことで、再生可能エネルギーとして利用する、というものだ。

一見、いいようにも見えるのだが、よく考えるといろいろな問題も含んでいる。

まず、燃焼することによって発生するCO2が温暖化対策を求められている現在において許容できるかということ。

また、いったん、バイオマス発電所を造ってしまうと、今度は稼働させ続けないといけない。

そのために、途切れることなく燃料としての材木が必要となる。

本来は間伐時期でない木にまで手が及んだり、地元では足りなくなって木材チップを他所から購入するなんてことになれば本末転倒だ。

実は、日経もネットニュースではその問題を指摘している。

バイオマス発電の光と影 未利用木材、人気沸騰に危うさ

ところが、新聞に掲載されている記事では一切、このようなマイナス面に触れられていない。

大きな設備投資となるバイオマス発電施設はいったん出来上がってしまうと、その維持が大命題となり、本来の「森林資源の持続的活用」が疎んじられるリスクを含んでいると思う。

新聞などのマスコミはそのような負の側面も合わせて読者に知らせるべきだし、我々も与えられる情報に対するリテラシーを高めていく必要がある。

 

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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ(シャルドネ大阪南港)
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