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飛騨高山フィンユール邸訪問記② ~浮遊する家具たち~

飛騨高山フィンユール邸訪問記① ~家具と建築の理想の関係~からの続き

 

高山フィンユール邸(エントランスの青い天井)

高山フィンユール邸(エントランスの青い天井)

 

玄関を入ると目の前に庭が広がるガーデンルームになる。

天井を見上げると、鮮やかなブルーが。

 

高山フィンユール邸(エントランスのガーデンールーム)

高山フィンユール邸(エントランスのガーデンールーム)

 

ガーデンルームを中心として北と南に建物が建てられている。

北のキッチン・ダイニング・ベッドルームはスキップフロアになっていて階段を数段上がる。

本物はその下に地下室を設けているとのことだった。

ガーデンルームには天井と同じくブルーの造作ソファ。

 

高山フィンユール邸(ガーデンルームを見下ろす)

高山フィンユール邸(ガーデンルームを見下ろす)

 

スキップフロアの上からガーデンルームを見下すとこんな感じ。

玄関を入ると豊かな自然の光景がお出迎えしてくれるというなんとも羨ましいプランニング。

斜め左に見える開口部がリビングへの通路。

右斜め上に広がる煉瓦のテラスの向こうに芝生が広がる。

レンガの貼り方向が長手を視線の先にむけているのが珍しい。

なにか意味があるのだろうか。

 

 

高山フィンユール邸(リビングルーム)

高山フィンユール邸(リビングルーム)

 

壁いっぱいに造作書棚の造られたリビングルーム。

台輪と支輪に鮮やかな赤が使われていてなんとも格好いい。

天井付けの照明はわずかなペンダントぐらい、フロアスタンドなどで明かりを補充する。

仕事を早く終えて帰宅するデンマークの人たちにとって、帰宅する時間はまだ日が昇っており、夕暮れの時間を家で過ごすことを大切にするのだという。

日本では考えられにくいが、リビングの大きな開口部も西を向いている。

夕暮れの日の光を楽しむために。

 

高山フィンユール邸(オーニングで変わる室内色)

高山フィンユール邸(オーニングで変わる室内色)

 

芝生の丹羽が見通せる大開口の外にはオーニング(可動式のテント庇)が取付けられている。

これが室内のカラーリングに実によく効いている。実際に伸ばしてもらう。

 

高山フィンユール邸(リビングルーム)

高山フィンユール邸(リビングルーム)

 

テント生地の黄色が室内の真っ白な壁に映り込み、暖かい暖色系の壁に変わる。

この角度から見ると

ガーデンルームの青色

リビングのベンチの赤色

オーニングの黄色

がとてもよく映えているのがわかる。

 

高山フィンユール邸(2pソファ)

高山フィンユール邸(2pソファ)

 

ソファのデザインは有機的で美しい。

他の椅子にも見られるが木部のフレームと座面は切り離されていて浮遊感を感じさせる。

邸内何か所かある造作ソファの構造のシンプルさとの違いが際立っていて面白い。

床の一部、暖炉の前はレンガが貼られているが、出隅部が見切り枠と共にR加工されている。

家具の曲線と同じように、使う人への細やかなやさしさがくみ取れる。

 

高山フィンユール邸(ベンチ)

高山フィンユール邸(ベンチ)

 

芝生の庭を眺めることのできるベンチ。

赤い部分は置きクッションになっていて。

 

高山フィンユール邸(ベンチ)

高山フィンユール邸(ベンチ)

 

クッションを半分折りたたむと、飲み物などが置けるテーブルとなる。

テーブルの四周は立上りが曲面で作られていて、モノが零れ落ちるのを防ぐ。

なんと手間のかかる仕事だろう。

このディティールは、ガーデンルームのソファ前のテーブルにもみられる。

 

高山フィンユール邸(造作書棚)

高山フィンユール邸(造作書棚)

 

造作書棚は本体が白いフレーム、可動棚が木部を現しで仕上げている。

鍵のついている収納箱はあえて前面を本体から突き出すことで浮遊感を生んでいる。

台輪の赤も良いアクセント。

 

高山フィンユール邸(造作書棚)

高山フィンユール邸(造作書棚)

 

棚板の小口はR加工をしている。

高所の本を取り出すときに傷めずにとりやすくする工夫だという。

デザイン的にもとても優しい形になっている。

 

高山フィンユール邸(センターテーブル)

高山フィンユール邸(センターテーブル)

 

リビングの造作ソファ前に置かれている折り畳み式のセンターテーブル。

真ん中が金属、折り畳み部分が木製。

金属部分の天板の周囲も先ほどと同じく、R付きの立上り。

 

高山フィンユール邸(キッチンへのアプローチ階段)

高山フィンユール邸(キッチンへのアプローチ階段)

 

エントランスに戻って、北棟の方へ移動する。

北棟のアプローチは主人用と家政婦用とがあって、上の写真は家政婦用。

頻繁に室内を移動する家政婦さんの負担にならないように、ここの床にはコルクタイルが貼られている。

 

 

高山フィンユール邸(ゲストルームのデスク

高山フィンユール邸(ゲストルームのデスク)

 

スキップフロアをあがると、わきにゲストルームと呼ばれる小部屋が。

造作デスクが取付けられてある。

こちらも、引出ボックスを天板からつりさげる浮遊感のあるデザイン。

 

高山フィンユール邸(トイレの窓)

高山フィンユール邸(トイレの窓)

 

前回のブログで写真を載せていた玄関左にあった小さな丸の開口部。

室内側からはトイレの内窓になっている。

開き窓の枠の小口はL型に切り込まれ、厚みを見せなくするというデザイン的な配慮と、密閉性を高めるという機能的な配慮を両立させている。

タイルの壁面の入隅部はR加工の役物が使われ、掃除のしやすさまで気を配っているのが分かる。

 

 

高山フィンユール邸(キッチン)

高山フィンユール邸(キッチン)

 

キッチンは杭脳性重視のシンプルなデザイン。

こちらもトイレの内窓と同じく、小口をL型に切り込むという、手の込んだ仕事をしている。

 

高山フィンユール邸(キッチン収納)

高山フィンユール邸(キッチン収納)

 

キッチン収納は3mほどある天井いっぱいまで作られている。

上部の棚の開け閉めは、身長180センチの私でもやっと手が届くくらい。

家政婦さんたちは、脚立を日常的に利用していたらしい。

 

飛騨高山フィンユール邸訪問記③ ~流れる空間~ へ続く

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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ(シャルドネ大阪南港)
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