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エアコンと省エネ

私の尊敬する建築家のお一人にパッシブハウスジャパン理事で兵庫県明石市にて松尾設計室を開設されている松尾和也さんがおられる。

日本の住環境で特に省エネに深い造詣を持ち、全国各地で講演もされ、ご自分だけでなく日本全国の住宅の設計者施工者に対して断熱性能の底上げを図られている。

私が初めて松尾さんの作品に触れたのは3年前の冬だった。

シャルドネホームの仕事で協力していただいていた中本建築設計の中本滋さん

「猪倉さん、ちょっと気になる住宅の完成見学会があるんですけど行きませんか?」

と誘っていただいた。

大阪府箕面市の箕面森町で行われたその完成見学会が、松尾設計室設計のパッシブ住宅だった。

松尾設計室さんのFBページで紹介されている完成写真

箕面の山手の2月はかなり冷え込む。

それなのに、一歩建物の中に入ると何とも居心地のいい暖かさに包まれた。

南側に大きな開口をとり太陽の光を目いっぱい取り込みながら、夏の日差しを遮るために深い軒も出しているパッシブデザイン。

高気密高断熱で、この暖かさを維持しているのはたった1台のエアコンと聞いて驚いた。

この物件の見学をきっかけに中本さんもパッシブハウスの方へご自分の進路を進められたし、自分自身も高気密高断熱を考える大変良いきっかけになった。

 

その松尾さんが少し前だがFacebookの投稿で紹介された記事がある。

大変、有効で、日本全体の省エネにも役立つと思うのでここで紹介したいと思う。

そもそものきっかけは「日経ホームビルダー」に松尾さんが書かれた記事だったらしい。

 

これを読まれた大手電力会社のシンクタンクから、エアコンを選ぶ時の参考になるアプリが開発されたと連絡があったという。

で、早速自分も使ってみた。

エアコン選択支援ツール

 

色々と条件を設定し、立上り重視、排出CO2、コストの観点からお勧めのエアコンを導き出してくれる。

考えれば30~40年ほど前に建てられた住宅には無断熱のものも当たり前にあるし、最近の断熱に配慮されて造られた住宅ではペアガラスや樹脂サッシ(あるいは樹脂アルミ複合サッシ)、断熱材も様々な高性能なものが使われている中で、一律にエアコンの性能を部屋の広さだけで決めるのもおかしな話である。

で、結論からいうと、現在のエアコンメーカーが製品に付けている「部屋の広さの目安」はほぼ無断熱の住宅の場合であるということだった。

ということは、高性能な住宅であればあるほど過大なスペックのエアコンを使用し、本来必要ないエネルギーを延々と消費していることになる。

冒頭で紹介した、松尾さんの日経アーキテクチャーの記事でも、エアコンの選択がもっと適切なものになれば日本全体のエネルギー消費ももっと下がるはず、と述べられている。

現在のエネルギー(電力)はまだまだ、輸入される石油に頼っている部分も多い。

再生可能エネルギーもだんだんと普及しているがまだ割合は少ない。

原子力発電は将来世代に不安を残す。

エアコンの選び方を少し変えるだけで日本全体のエネルギー事情が好転するならもっと専門家はその啓蒙に力を注ぐべきだと思う。

住宅も、家具もそうなのだが、販売する方は引渡までは一生懸命営業したり、商品説明したり、設計したりする。

しかし、実際にお客様がどう使うかによってせっかくの高性能が無駄になったり、かけなくてもよいコストを掛けることになり勝ちでだ。

プロとして、実際に自分たちが勧め、作ったものがお客様の手に渡ってからどう使いこなしていくかを伝えることが大切なのだとあらためて思った。

前にもご紹介したかもしれないが、これからの住宅を考えるときに避けて通れない省エネに対する考え方をわかりやすく解説している本がある。

専門家でも一般の方でも読みやすいお勧めの本なので興味ある方は是非お読みください。

新しい家づくりの教科書

 

 

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株式会社 リーフ 代表取締役 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
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株式会社リーフ(シャルドネ大阪南港)
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