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家具から始める家づくり 北神戸の家の場合①

家具、建築の世界に身を置いてからずっと続いているテーマ「家具から始める家づくり」

家づくりを考えられている方はどうしても先に建築本体の方が気になり、家具やインテリアの選択は後回しになりがち。

でも、家具を含むインテリアは一番人が過ごす時間が長い場所。家の設計が定まった後に、家具やインテリアの選択をしようとすると、サイズや間取りの制約で実現したいことができなかったことも数多くあった。

家づくり、新築にしてもリフォームにしてもまずは過ごしたいインテリアや使いたい家具のイメージを固めてからそれに似あうような家づくり(プランニングや素材の選択も含め)しませんか、という提案が「家具から始める家づくり」なのだ。

今回は最近の「家具から始める家づくり」の事例をご紹介したい。

 

それは一枚のスケッチからはじまる

Oさんご夫妻がふらりとショールームに来ていただいたのはまだ寒い昨年末のころ。北神戸にあるお住まいをリフォームするのをきっかけに、キッチンのバックキャビネットとなる収納家具を探しに来られていた。インターネットでバックキャビネットを画像検索していて、当社で納品した作品が目に留まりご来店いただいた。

来店されて最初に見ておられたのがこの作品。

 

色々お話をお聞きしていると、使用されるオーブンレンジが上部にある程度のスペースを取らないといけない機種。通常の規格品であればなかなか収納できる家具はないけど、当社では一品一品、図面から起こして製作するオーダー家具。早速お話を聞きながら、そこらへんにあったコピー用紙の裏紙に「こんな感じにしてみてはいいんじゃないでしょうか」と提案したのがこの図。ここからすべてが始まる。

 

お話を聞くとリフォーム計画はまだプランの概略が決まったばかり。コンセント位置や窓位置もこれからというお話であったので、奥様が使われる予定のオーブンレンジが収納できることを前提に、それが邪魔にならないようにコンセント位置や窓位置をこちらから提案していく。O様と話しながらフリーハンドでどんどんスケッチパースを書いていく。こういう時は時間をかけて丁寧な絵を描くよりもスピードが大切。言葉だけでは伝わらなかったことが線になり面になり形になるにつれてO様の「そうそう!」「これこれ!」というお声が上がるようになる。そして暮れも押し迫ったころ、キッチンバックキャビネットの詳細がきまり、ご契約をいただけた。

 

キーが決まり、インテリアが決まっていく

年も明け、まだお正月休みで営業開始前のころ、O様の奥様から私の携帯に電話があった。「キッチンもあれからいろいろ見たのだけど、やっぱりこの前描いていただいたバックキャビネットと同じ素材、デザインでした方がいいかなと思って。今からでも間に合いますか?」

当時のお話では3月の半ばには作品が間に合っておかないとリフォームの工期に間に合わないということだった。2カ月あれば、なんとか間に合う。ということで年始明け営業が始まってすぐにご夫婦でご来店いただき、お話しながら何枚ものスケッチパースを重ねていく。

 

キッチンの打ち合わせをしながらも、話は次から次に広がっていく。キッチンとバックキャビネットをオイル仕上のブラックウォールナットで提案していた。それなら、洗面台も、トイレ内の手洗いもというお話になる。スケッチパースの紙がどんどんと重なっていく。

 

打合せは2時間を超えて、ようやくスケッチが出来上がってきたころ「猪倉さん、玄関のシューズボックスもこんな感じで造れますかね」とご主人からのお話が。「もちろんできますとも!」

 

リビングの主役 ホームシアター

シューズボックスの打ち合わせも終わり、ご夫婦で休憩がてら店内の作品を見て回られていた。当社のオリジナルテレビボード(比較的大きいサイズ)にかなり興味を示されていた。

 

ブラックウォールナット材のルーバー扉テレビボード

 

オーク材の壁面固定型テレビボード

 

「実は、ホームシアター用のテレビボードも考えていて」というご主人様。見て頂いていた2台の作品をベースに、頂いていたリフォームの平面図を見ながら色々と検討と提案を繰り返す。ホームシアターの場合はスクリーンの収納スペースや、かなりの量になる配線スペースの確保のため、どうしても奥行きが大きくなりがち、元のプランでは、テレビボードがリビング側に飛び出す格好になってどうしてもうまく収まらなかった。

「もう、この壁ずらしてもらいます!」

とご主人からの提案。ちょうどテレビボードの奥行き分、外壁を外側に移動することで圧迫感もなくすっきりとした提案をすることができる。これこそ「家具から始める家づくり」。

ということで、ようやくO様の家を素敵に彩る家具たちの計画が定まった。

しかし、ここまででやっと5合目。これからO様の期待を上回る出来栄えの家具の制作工程と、現場での取付工程が待っている。

これからが本番だ。

************次号に続く***********

 

 

 

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