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お仏壇の蝶番付近の木部修理


こんにちは!家具の修理・メンテナンス担当の中津井です。

2週間前の“食器棚の修繕作業”のブログでご紹介させていただきました吹田市M様の家具の修理に行ってきました。

6月中旬にあった大阪北部地震の影響で破損した食器棚の上下の箱を連結している部分の修理に加え、

お仏壇の片側の扉の蝶番付近の木部の修繕を行いました。

 

 

地震があった日、前方に倒れてきたようで、左側の扉が開いた状態で床に倒れてしまい、

その際に上下の蝶番部分の木部がもげてしまったのです。

M様ご家族に怪我はなく、ガラスも割れてなかったのが不幸中の幸いです。

 

▲お仏壇本体側についている蝶番付近(下側)。

木部は激しく破損しています。

蝶番自体は無傷でしたが、蝶番を固定しているビスは2本とも折れていました。

 

▲お仏壇本体側についている蝶番付近(上側)。

上側は大きな傷は見受けられませんでした。

 

▲お仏壇扉側の蝶番付近(下側)

こちらも蝶番自体は無傷でしたが、ビスは2本とも折れてました。

 

▲お仏壇扉側の蝶番付近(上側)

木部に亀裂が入り、ビス穴の中に折れたビス半分が入ったままに…。

 

蝶番を固定するためのビスは全て折れて全滅で、木部はもげていて、

折れたビス半分の除去もうまく取れないので、

扉のみメーカーに返送して修理依頼。

 

▲本体側(下側)のもげた部分は紙やすりで研磨して、木工パテで修繕。

固まりきる前に余分なパテは取り除き、固まったところで再度、研磨。

 

▲本体側(上側)は目立った損傷はないので、このままの状態で。

そして蝶番と扉の取付けへ。

 

▲今回の破損でビス穴が若干拡がっていたので、

全てのビス穴に木工用ボンドをつけたつまようじを入れて、

ビス穴の出入り口のところをニッパーで切り、その上からビスを取付けて修繕。

 

 

うまく扉をつけることができました。

吹田市の高台にあるマンションの上層階なので、

また地震がくると怖い…とのことで、お仏壇に転倒防止用の突っ張り棒を取付けられるようです。

2週間前に修理した食器棚にはすでに突っ張り棒が取り付けられていました。

余震はだいぶ落ち着いてきましたが、大きな揺れがこないことを祈ります。